★★★★「やさしい嘘と贈り物」マーティン・ランドー、エレン・バースティン
ある老人が、認知症でボケてしまうんです。今まで、どんなに愛していた相手も、大切だと思っていた子供たちのことも、誰が誰だか分らなくなってしまうんです。私だって、今は元気だけど、いつ認知症になるか分りません。あの老人の姿は、とても他人事と思えず、切なかったです。でも、認知症の老人を支える家族の優しさや、ロバートが、「ボケても同じ相手に恋をする」のが素敵だと思いました。結婚して、何十年も過ごした後、ボケて、また同じ相手に。少年の頃のようなときめきを持って、また恋をするんです。そして、年老いた妻も「愛してるわ」と心から言えるのです。思いやりや、いつくしみがあり、理想の夫婦と思いました。認知症の老人がいて、とても大変なのだけど、孤独死とは縁がなさそうな愛情で結ばれた家族に幸せを感じました。自分の意思とは関係なく、相手のことが分らなくなる日が来るって、身近にそういう人がいたので切なかったです。(2008年/アメリカ)* * * * * * * * * * お友だちの映画満足度 * * * * * * * * * * バラクーダさん・・★★★★