テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:イタリアとイタリア人
今日は、とっても腹の立つ事がありました。それは、息子と公園に行って、帰りにスーパーに寄った時に起こりました。
実は、私は、イタリアで、スーパーに行くのは、好きではありません。嫌な思いをさせられる事が多いからです。いつも帰宅してから、夫に文句を言うので、夫は、時間がある時には、自分がスーパーに行ってくれると言う程です。 そんな中でも、今日は、本当に失礼な目に合いました。スーパーに、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて、もう一人、4歳位の男の子を連れたプラダのサングラスをした女性(以下プラダ女)がいました。 通路の真ん中にベビーカーを置いたまま、商品を物色したりしていて、私とも2回通路ですれ違って、2回とも私が道を譲ってあげても、ありがとうの一言もありません。そんな訳で、既に、プラダ女に対する印象は悪かったのですが・・・。 買い物もほとんど終わって、レジに行き、レジの近くにある商品を取ろうと思ったら、その商品の前にプラダ女が並んでいて、プラダ女の息子が、丁度通せん坊する形になっています。 ちょっと嫌だなと思ったのですが、その商品はかわなくちゃいけないので、プラダ女の息子に、「ちょっと通してくれる?」と聞いてみました。前にすれ違った時に、「2台とおるかなぁ?」などと言っていたので、会話は出来るはずです。でも彼は、ボーっとしているだけ。 プラダ女を見ると、私が自分の息子に話しかけていると言うのに、あらぬ方向を向いたまま。仕方が無いので「ここを通ってもいいですか?」と聞くと、プラダ女は乱暴に男の子の手を引っ張って道をあけました。 商品を取って「ありがとう。」と言って通り過ぎると、プラダ女は、「無作法な、イタリア語も分からない中国人が。」と言ったのです! 普段は、よっぽどの事があっても、黙っているのですが、これにはカチンと来ました。よりにもよって、イタリア女なんかに、無作法だなどと言われる筋合いはありません。「すみませんけれど、ワタクシ、イタリア語が分かるんですよ。」と言い返してやりました。 本当は、もっと色々と言ってやろうと思ったのですが、私がこう言った途端に、回りの人が一斉に私を見たので、続けられなくなってしまったのです。 だって、このスーパーには、これからも来るし、日本人の私にとっては、人前で言い争うなんてみっともない事です。それに、この国では、悪者は、いつでも、EU圏外の外国人。そう考えると、回りは皆敵ばかりです。 プラダ女は、私が、上手なイタリア語(日本語とイタリア語は発音が似ているので、文法は別として、日本人の発音はイタリア人に近いのです。)で言い返すとは思っていなかった様で、一瞬怯みましたが、「だったら最初からイタリア語で言ってくれたら直ぐに通してあげたのに。」とぬかします。 戦う気力の失せた私が、黙っていると、プラダ女の前にいた、それまでムッツリしていたおばさんが、急にニコニコとプラダ女に笑いかけて、「ジュースはどこにあるか知っているかしら?」みたいな事を話掛けました。 他人同士でちょっと揉め事があった時、このおばさんの様な態度をとるイタリア人が結構いるのです。これは、どういう事かというと、友好的な態度を示して、私はあなたの見方よと意思表示している訳です。 外国人だと言うだけで、こんな無礼な扱いを受けて、1日中、不機嫌に過ごしてしまいました。お陰で、気の毒な息子は、随分と不当に叱られてしまいました。(ごめんね。) 帰宅した夫に話すと、さすがにびっくりした様で、いつもなら、「そんな人と同レベルに考えないで、もっと高い位置から物事を見なさい。」とか言うのですが、「今度そんな事を言われたら、私は日本人で、イタリア語はよく分かるし、無作法なのはあなたの方ですと言ってやりなさい。」と言います。 そう、私が日本人だと分かれば、こういう態度を改める人が多いんですよね。でも、日本人ではない、例えば、中国の人なんかは、いつでも、こんなに失礼な目に合っているのかしら?そう考えると、また嫌な気分になってしまったのでした。 もちろん、全てのイタリア人が、こういう人達ではないんですけどね。・・・多分。今日は、心から、こんな所から逃げ出して、日本に帰りたいと思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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