922847 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2008年12月21日
XML
テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★★☆
女性ボーカルにはほとんど興味のない猫麻呂なのに、ディナ・デローズにはすっかりハマってしまった。個人的には今年一番の大ヒットだったりする。

ディナ・デローズは知人(業界の人)から薦められて聴いてみたのがきっかけだった。まだ日本では知名度は高くないらしいが、新宿ピットインに出演したこともあるらしく、一部の人は既にハマっているのらしい・・・。

どうしてこんなにハマるのか・・・。それはジャズ・ボーカルっぽくないからだと思う。猫麻呂にとって女性ボーカルのイメージとは「怖い系」か「不自然にかわいい系」かのどちらかだったが、ディナはどちらでもない。とにかく「自然体」なのだ。「鼻歌」なんて書くと失礼だが、それくらい自然にメロディーが歌として出てきたような感じ。器楽演奏と一緒にあっても違和感がなく、器楽演奏と歌との距離感がない。ボーカル作品のはずなのに、ボーカルものを聴いた後のこっ恥かしさがないのだ。

そう感じる理由は、ディナがそもそもピアニストであるからだろう。ディナはダイアナ・クラールと同じで「弾き語り」のお姉さんなのである。ボーカリストとして出発したエピソードがallmusicのバイオグラフィー欄に記載されていたが、試しに歌ってみたら案外良かったからボーカルも続けているタイプなのだろう。本職はジャズピアニストだから、器楽奏者との距離感のない歌ができるんだろうな・・・と勝手に想像している。このCDでは出てこないが、ディナのスキャットの音程の正確さは驚くべきものがある。

最初にボーカルの話から始めてしまったが、本来はディナのピアノを聴くべきだと思う。ディナのピアノには小粋なドライブ感があり、聴いていて心地よい。ボーカルと同じく、とにかくセンスがいい感じのプレーヤーなのだろう。目新しさよりも目先の心地よさを求める人には堪らないタイプだと思う。こういう演奏は何度聴いても飽きないなー。

この作品、初期のリーダー作だが、参加しているホーン陣が豪華で面白い。スティーブ・デイビスの甘いトロンボーン、飄々としたスティーブ・ウィルソンのサックス、どんよりしたイングリッド・ジェンセンのトランペットといった三者三様の短いソロがおいしいところで入ってくる。ジャズの福袋のような作品といえるだろう。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Dena DeRose / Another World (Sharp Nine)
Another World





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年12月23日 15時58分06秒
コメント(1) | コメントを書く
[★★★★☆] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

南浦猫麻呂

南浦猫麻呂

カレンダー

お気に入りブログ

NEWS! カナダの女性… New! VENTO AZULさん

My Secret Room Suzuckさん

コメント新着

塚原立志@ Re:Steve Lacy / Steve Lacy Plays Monk (Fuel2000)(09/07) はじめまして。レイシーのモンク・カヴァ…
エラ@ Re:Phil Woods & The Japanese Rhythm Machine (RCA)(12/03) どこ逝ったんでしょうかね?誰かyu-t…
LUSH LIFE@ Re:Randy Weston / Berkshire Blues (Black Lion)(04/05) 2012年10月13日,14日 京都上賀茂神社にて…
LUSH LIFE@ Re:Randy Weston / Berkshire Blues (Black Lion)(04/05) 2012年10月13,14日に京都上賀茂神社…
○ミユキ○@ 初めて コメントさせて頂きます! 情報量の多…

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X