オフコースのアルバム未収録曲
オフコースのアルバム未収録曲って結構な数あります。そればかり集めてアルバムを作るとどうなるか?ビートルズにはそのコンセプトで「パスト・マスターズVOL1&2」というすぐれた編集盤がありますよね。並べてみるとこんな感じになりました。尚、対象年代は東芝EMI在籍時代としました。<DISC1>1.Graduate(1970)2.群衆の中で(1970)3.陽はまた昇る(1970)4.夜明けを告げに(1971)5.美しい世界(1971)6.おさらば(1972)7.悲しきあこがれ(1972)8.僕の贈りもの(1973)<SV>9.めぐり逢う今(1973)10.忘れ雪(1974)11.水いらずの午後(1974)12.あいつの残したものは(1976)13.こころは気紛れ(1977)14.あなたがいれば(1977)15.ロンド(1977)<DISC2>1.やさしさにさようなら(1978)2.通りすぎた夜(1978)3.海を見つめて(1978)4.愛を止めないで(1979)<SV>5.風に吹かれて(1979)6.さよなら(1979)7.この海に誓って(1980)8.Yes-No(1980)<SV>9.愛の終る時(1980)10.I LOVE YOU(1981)<SV>11.夜はふたりで(1981)12.クリスマス・デイ(1981)13.YES-YES-YES(1981)<SV>※<SV>・・・シングルヴァージョンDISC1-1は本来このコンピレーションに入れるべきではないでしょうが、ちょっとした目玉が欲しいということで無理矢理持ってきました。正式デビュー前のアマチュア時代の録音で、ヤマハの作曲コンクール入賞曲を歌っただけのものですが、なかなかいいです。リードヴォーカルはYASSさんですが、それ以外のコーラスは一切入ってません。ということは小田さんの声は聴こえないということなので、事実上YASSさんのソロデビュー作?DISC1-2~7はジ・オフコース時代のシングル。「おさらば」がビーチボーイズ風で結構好きです。DISC1-9はイントロが「僕の贈りもの」と同じで、そこから違う展開になるという凝った作り。B面にしてはいい曲。DISC1-10,11は職業作家の楽曲であるため、歌うのを一切拒否したという所謂「忘れ雪」事件が有名ですね。オフコースであることを無視して聴けばいい曲だと思います。(筒美京平先生ですからね)DISC1-12は何となく「ワインの匂い」のアウトテイクっぽい感じがするのですが、どうでしょう?間奏のシンセ(モーグ?)が新鮮。DISC1-13は「SONG IS LOVE」からのサードシングルですが、アルバムリリースから結構時間が経過していることもあって、完全な新録音となっています。あまりのラフ&ポップなアレンジに衝撃を受けました。DISC1-14は後に「JUNKTION」に収録されるわけですが、このヴァージョンは間奏にジャズっぽいアレンジの部分が無く、歌もアルバムのものとは別テイクです。DISC1-15はオフコース唯一の鈴木康博A面作品。もう少しA面にしてもらってたら良かったのに、と思います・・・DISC2-1,2は「セレクション1973-78」にも収録されたシングル曲。DISC2-3は「あなたのすべて」B面曲。なので「フェアウェイ」に入ってても違和感ないかも知れませんね。個人的にはかなり好きな曲。DISC2-4は「Three and Two」に収録される際にイントロが追加されました。それで結果的にシングルヴァージョンとなったわけですが、ダビング手法の問題か、アルバムヴァージョンは全体的に音質が劣化しています。DISC2-5,6はもう言うことないでしょう。これらがオリジナルアルバムには収録されなかったというのが驚きです。DISC2-7は初めてオフコースのレコードになった松尾作品。リリースの2年前からライブでは歌われていたということを最近知りました。DISC2-8は「愛を止めないで」とは逆にアルバムに収録される時にイントロが短くされた。細かいミックス違いは他にもいろいろあるようですが、あまり追求するほどのものでもないでしょう。DISC2-9はアルバム未収録になったのがもったいないくらいの名曲。だから「セレクション1978-81」に収録されて良かったと思います。DISC2-10は1年半後に次の次のアルバムに収録されるという変則的な運命をたどります。その時にはエンディングのコーラスパートや間奏のニュース原稿等かなり手を加えられることになります。DISC2-11今やYASSさんの楽曲でもかなり上位にくる人気曲ではないでしょうか。初めて聴いた時、オフコースにしてはかなりラフな録音だというイメージが強かったです。やはり武道館ライブで歌われたということが大きいと思います。実際、武道館ヴァージョンはスタジオ盤より遥かに優れたテイクだと思います。DISC2-12録音自体は78年頃だそうです。地味ですが、クリスマスにピッタリの曲で、毎年この時期には聴いています。DISC2-13アルバムヴァージョンとはエンディングの長さが違うのと最終ミックスがビルシュニーではないため微妙にミックスが違います。この曲順で聴いてみると、意図した曲順じゃないのに意外と心地よく聴こえてきます。皆さんも良かったら一度この曲順で聴いてみてください。