amazing baby

若い頃には思っても見なかったことが起こる。

例えば、耳鼻科とのご縁。
幼い頃に何度か通った記憶があるが、
小学校に上がって以降、全くご縁がなかったのに。

1週間ほど前、右耳の入り口に何か出来た。
何となくかゆくて蚊にでも刺されたような感じ。

しばらく放置しておいたら、
耳の付け根の辺りが熱を持っているように熱く、
耳が塞がったような感じになって来た。
もしかして、奥のほうに炎症が広がっている？

そういえば、少し前にも耳鼻科を受診したんだっけ。

そう思って日記の過去ログを調べてみたら、
なんと1年前の出来事だった。

ファイバースコープで耳の中を見せながら
いろいろと説明してくださり、
とても判りやすく、納得できたので、
同じ病院を受診することにする。

診察してくださったのは、
昨年とは別の医師。

「耳掃除でもしたんじゃないんですか？
　耳の奥まで炎症が広がっていますよ。
　ほら」

だから、耳掃除は、昨年の受診以来
自らに禁じているんですってば。

「ああ、昨年の同じ時期に受診してるんですね。
　すると、毎年同じような時期に
　耳の中というか皮膚にトラブルが起きるのかな？」

それでなくても腕や首にぶつぶつが出来たり、
昨年は頭皮にまで異常が起きたっていうのに、

耳にまで？

ますます頭皮が無事に夏を越せるかどうか、
不安になってくるなあ。
またしても、
髪の毛が抜けるトラブル再発するんじゃないか？
なんて。

耳掃除はダメと言われながらも、
塗り薬を耳の奥までぬるには、
結局綿棒のお世話になる訳で。

抗生剤も処方していただき、
不安な気持ちで病院を後にする。

このあとは、お隣の区で開催中の子育てメッセに陣中見舞いに。

オープンから1時間は大変な混雑だったらしいが、
いい感じの混み具合。
受付手前でTさんにご挨拶。

受付にはSさん。
現在入院中のご子息の様子を訊く。
あまり芳しくないみたい。
切ないよねえ。

ビッグママ、Ｗさんにご挨拶して仲間のところへ。

被災地支援活動のその後について情報交換しつつ、
お互いの近況報告も。

「やせた？」と訊かれる。

別に体重に変化はないのに、
このところ久しぶりに会う人全員に言われるんだよね。
やせたんじゃなく、やつれたとか、
もしくはパワーが落ちてる、とか？

その後は、知人のブースを訪ねたり、
つなげたいと思っていた人が来場しているのを発見する度、
つなげたい相手のところにお連れして引き合わせたり。

この業界に長く足を突っ込んでいるだけあって、
水を得た魚みたいに。

ひらひらと会場を回遊しているうちに時は過ぎる。

ちっちゃな人たちと風船で戯れ、
楽しいひとときも。

このイベントが初めて行われた日にスタートした
一連のプロジェクトが、
一応のゴールを決めたにもかかわらず、
今年はディクレッシェンドがかかっていること。

それには、震災も無縁ではない。

震災のあの大揺れの間、
思っていたことは、
なぜ、このタイミングだったのだ？ということ。

呆然と街を歩きながら、
頭の中は疑問符で一杯だった。

だって、あの大揺れが起きなければ、
いろいろなことを前向きに進めることが
出来たかもしれないんだ。

ことの詳細を知らない人は“失速”と受け止めているかもしれないね。

そうではなくて、
あの大揺れが、ビッグウエーブ（好機）の到来だったとすれば？
停滞でも、阻止でも、破壊でもなくて、
革命的なことの前触れだったとすれば？

ほんと、くたびれている場合じゃないんだけど。

立ち直るきっかけをつかもうとするたびに、
手首をくじいたり、
もらえる予定のものがもらえなくなったり、
このたびは耳に異変が起きたりしている。

そうやって、我が身にはいろいろ降り掛かるけど、
そういう個人的なことではなくて、
大局的に見て、今はチャンスなのか？　それとも。

もしチャンスだとしたら、
欠けていることはなんだろう？

大事なピース、見つけなきゃ。

夜になって、耳の中の炎症は少し悪くなっているようで、
痛みも生じて来た。
でも、大丈夫。
きっとよくなる。

そう信じるしかない。