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2012.01.06
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カテゴリ:きょうのより道
ようやく仕事始め。
しかし、前日既に在宅で仕事は始まっている。

お昼休みに思いついて、最寄りのそば屋へ。

神楽坂沿いには、名の知られたそば屋があるけれど、
ここはどこの街にでもありそうな、
家族でこじんまりとやってます、という風情のお店。
もちろん入るのは初めて。

壁に並んだお品書きはお値段リーズナブル。
鴨せいろを頼んでみる。

ちゃんと普通に美味しかった。

別に三味そばとか、柚子切りそばみたいな
通っぽいメニューを求めず入った訳だから
これで十分。

ただし、臨時のお手伝い風の女性の
身内の身の上話が延々と続いていて、ふうん、という感じ。

お勘定の際に、お年賀を頂戴する。

どこかの航空会社の機内サービスみたいな
干支を象った陶器製の爪楊枝入れかと思ったら、
七味唐辛子のミニ缶だった。

なんて気が利いているんでしょう。

贔屓にしちゃおうかな、
と思う。

夕べは「チェルノブイリの祈り 未来の物語」(岩波現代文庫)
を読了。
彼の地での出来事については、昨夏、
NHKBSでルポルタージュを見ていたこともあって、
当事者たちの苦悩や戸惑い、悲しみを
冷静に読むことができた。

唯一の原爆被爆国の国民のひとりとしては、
原発全体が火災を起こす事態で何が起きているかぐらいは
想像出来たと思う。

知らないことの恐ろしさ、悲しさ。

もし、先に福島原発の事故が起きていたとしても、
申し訳ないけれど、消防士を無装備で現場に急行させ
消火活動につかせるなんてことは、しなかった=出来なかっただろうと
思ってしまう。

でも。

ルポルタージュ番組を見たときに、
あれほどの重大事故が起きてしまったら、
収束させるためには、何人もの犠牲を余儀なくされてしまうのだな
と、心底恐ろしいと震えてしまったのは確かだ。

知っているからこそ、恐ろしくて何も出来ない。
というか、誰もが動けなくなるに違いない。

フリーズしている間に、最悪の状態に陥ってしまうかもしれない。

TVで原子炉建て屋の爆発を見ることができた日本と
わずか数行のベタ記事で隠蔽しようとしたかの国との違いも
確かにあっただろうけれど。

それで思い出したのは、
もともとラジウムやウランなどの鉱脈を持つ地域で
井戸を利用している人々に
がんで亡くなる人が特異的に多いかもしれないという疑問を
検証してみたいと言った、父の言葉。

しかし、父が持った疑問の答えは、
チェルノブイリの人々の体験の中にあったかもしれない
と思う。

それについて詳述することは出来ない。

原爆が投下されて以降、この星で、
どれほどの核実験が繰り返されたことか。

むしろ今は、
そちらの検証のほうが重要なんじゃないか
とさえ思う。

未来を思えば、出来ることならシェルターに住みたい。

図らずも、夫は密林でオーダーしたCDの到着を待ち、
結局在宅で仕事をしていたんだって。

わたし?
昨秋からの懸案事項にようやくゴールが見えて、
ほっと胸を撫で下ろしているところ。





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Last updated  2012.01.07 09:07:22
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