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2012.07.30
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慌ただしかった7月もようやく終わる。
これまでの慌ただしさのおかげで、
今年度の事業概要もおおかた固まり、
最後の仕上げの段階に差し掛かっている。

珍しいことに、秋には関西でのイベントもある。
かつて父の診療所があったところからほど近く、
とても懐かしい場所での開催だ。

周辺地域のあれこれを調べていたら、
これまで思いもかけなかった視点が開けた。

夫の実家ではなく、妻の実家と同居の子育て。

こりゃあ、随分気楽だろうなあ
と勝手に思っていたのだけれど、
もしかしなくても、
かなりやっかいなことになっていたかもしれないぞ。

非日常という状況でしか、実家を捉えていなかったからね>わたし。

「バラの檻」という言葉をご存知だろうか?
贅を尽くして娘を育てることを言う。

最上級の衣食住環境で育てる。
するとどういうことになるかと言えば、
たとえば学生食堂の食事では我慢出来なくなるのだ。
「値段の割に美味しい」なんて思わない。
値段と味が正比例していると知るや、
大学の学食には近づかなくなる。
学生向けの定食屋にも多分入れない。

ほかのことについても同じこと。
学生の分際には見合わない暮らしを維持したくなる。

親掛かりなら、すべてが可能、というところが、ミソ。

それがね、結婚したあともずっと続くのだよ。
良家のエリート、もしくは将来を嘱望されるエリートと結婚。
親掛かりで瀟洒な家に住む場合もあるけど、
男性の側を立てて社宅からスタートの場合もある。
生活の質を維持出来ない安月給で狭い社宅住まいでも、
実家の絶大なるバックアップがある。

目利きの親が射止めた伴侶。
まず間違いはない。
ので、ほどなくして海外勤務になったりする。

というようなことを経て、生活の質は落とすこと無く
妊娠・出産・育児においても全面的なバックアップがなされる。

もちろん、孫のためならますます財布の紐を緩める実家。

いや、ご本人がそれを当たり前のこととして受け入れているなら
何ら問題はない。
でも、そういう方々ばかりじゃないでしょ?

「バラの檻」で育てられても、やんちゃの人は居る。

親に服従した振りをしつつ、
いつか親の檻から飛び立とうと狙う。

(そこで親の側も試されるのだけれど)

鎌倉武士の質実剛健をモットー育てられたおかげで
「バラの檻」とは無縁だったクァタ氏だけれど、
「バラの檻」で育てられた友人は多かった。

なんだ、私自身が楽しければ、それでいいじゃん
と吹っ切れた友人もいる。

でも、そういう人ばかりじゃないのよね>彼の地。

「バラの檻」という子育てが存在する彼の地での
育児はさぞや大変だろうな
と、思うのにはその土地で育った者でなければ解らないことがある。

嫁姑問題も深刻だが、婿をためつすがめつするという文化キツいよね。
関西のはそれがある。

子どもへの愛、と敢えて行っておこう。

実の母とふがいない伴侶との板ばさみは
キツいよ。

実の母に殺意を抱きそうになるくらいに。

というのが、
阪神南地域の実態だと、実感を持って言える。





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Last updated  2012.07.31 02:46:58
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