高級マンション?
住まいは外国人向け高級マンション。バスルーム2つ、ジャグジー付き、月2,000USドル。一般的に駐在員はこちらでいうところの‘高級マンション’に住む。家賃も物価の低い中国では破格の値段。 会社が出すからいいようなもので、日本でもこんな高い家賃のところには住めない。セキュリティーがしっかりしていて、不便さがないように、ということらしい。ジャグジー付いてんの!?何だかゴージャスねぇ。 うふっ。 ちょっと楽しみだった。家に着いた。バケツが3つおいてある。 何これ?「あー、こないだの台風きてから雨漏りしてんねん。」え? ここ21階だけど・・・?「リビングの電気、そのせいでつかへんから。」は? しばらくしてまた台風が来た。朝目が覚めると、リビングの床が濡れていた。情況が把握できず、ボーっとしていると、ベランダのサッシのレールとガラス戸の隙間から風と共に「しゃぶしゃぶーっ!」と水が吹き込んで来ていた。なんとっ!そしてよーく自分の周りを見てみると水で濡れているどころの騒ぎではない。溜まっている! 6畳くらい。しかも日本からわざわざ持ってきた置き畳が端からその水を吸いこんでいる!目が覚めた。 これも海外生活ならでは、か。 可哀想に真新しいその畳にはカビが生えた。それから2ヶ月、雨漏りは続いた。やっと止った!と管理事務所に電話してリビングの電気の修理を頼んだ。すぐにメンテのおじさんが2人来たが、自分達だけじゃムリ、と助っ人を呼びに行った。 5人来た。その日の内には出来ず、また来ると言って帰って行った。それから1ヶ月半、5~7人のおじさん達が出たり入ったり、どうしたらいいのか分からず呆然と立ち尽したり、あーだこーだと話し合ったり。そして11月も終わり。 ここに来てから約4ヶ月。 やっと我家のリビングに電気がついた。つづく・・・