ぼんやりひつじのひとりごと

「村上春樹と佐々木マキが贈る大人のためのストーリー　魅力溢れる絵」という帯のタイトルに惹かれて去年買ってきた本。
今日は、マッサージやさんでマッサージをしてもらっている間の暇つぶしに持って行きました。
この本、絵がかわいいので時々開きたくなるけど、ストーリーはちょっと怖いのです。
その怖さが『宮沢賢治』の『注文の多い料理店』風でなんともいえないスリルがあります。
私の中では、村上春樹さんの作品は、好きなものと苦手なものに分かれるのですが、この絵本はなんとなく好きかも。
それは、スリルのある作品って普通はスピード感もあるから、夢中で読んでしまって読み終わったとき脱力感を覚えたりするのですがこれはスピードがゆっくりなのにスリルを感じるからです。
そこに『宮沢賢治』との共通点があるのかも。あと、作品が何かを問いかけているようで、何も問いかけてないかもと思わせるところも似ている気がします。

図書館好きなので、ほんとにこんな地下室があったらどうしよう･･･。