カテゴリ:本のこと
月曜日の午前中は、とりあえず掃除をすると決めているのですが、このところ何しろ暑いので、掃除し終わると汗びっしょり&ぐったりです。
午後は動く気になれずに本に手が伸びました。 『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』太田直子著(光文社新書) 字幕翻訳家の太田直子さんが仕事をしている中で感じた『あれこれ』を書いています。 内容はまさに『あれこれ』です。字幕翻訳の苦労話だけでなく日本語の現状や金儲け主義の世の中の風潮まで幅広く話されててうなずける部分がたくさんあって、あっという間に読んでしまいました。 翻訳の中でも字幕翻訳は、ひとつひとつの台詞に厳しい字数制限があるので訳文に工夫が要求されます。大学時代、学祭の語劇で字幕を担当したことがあるのですが、台詞にぴったり、且つ字数制限を満たす訳文にたどり着くのにみんなで苦労しました。 この厳しい字数制限は日本語字幕だけに課せられてるのではないかと思います。というのも、こっちで映画を見て感じるのですが、他の言語の字幕だと、例えば英語の場合下手をすると画面の半分を文字が覆っていたりして画面が見えないだけでなく、読みきれないうちに次の場面に行ったりすることが多いので。 鋭い日本語感覚がないと出来ない仕事なだけあって、日本語を巡る話題がとても楽しかった。 メール言葉や、禁止用語、「させていただく」表現、「お」つき言葉などについて、笑えるけれど鋭い言葉で語っています。 日ごろなんとなく書いているブログ上での表現をもう少し考えてみようと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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