カテゴリ:本のこと
背表紙のブタさんの絵が妙に可愛くて、中身そっちのけで買ってしまった本でした。
☆『エムズワーズ卿の受難録』P.G.ウッドハウス著、岩長正勝・小山太一編訳 ところが、ところが・・・。 20世紀前半のイギリスの伯爵をめぐる物語なのですが、このエムズワース伯爵の日常がかなりシュールでおもしろい。伯爵だけでなく次男のフレディや執事のビーチと庭師のアンガス・マカリスターの行動も見逃せません。 ここに出てくる登場人物は全く大真面目で日々過ごしているのですがなぜかいろんなことが起こります。その解決方法がなんだかわからないけど、どれもコミカルなのです。 私の大好きな「ふふふん」な笑いを目一杯楽しませてもらえました。 あまり書くとネタバレになってしまうので遠慮しますが、一番笑ったお話のキーワードは「空気銃」。こんなことを3人がやるナンセンスとお茶目さ加減がたまりません。 このお話、映画になったらイギリスの田園風景とナンセンスが一緒に楽しめるのになあと思いました。 失礼なことに、全く知らなかったのですが、P.G.ウッドハウスはイギリスのユーモア小説の巨匠なんだそうです。この本のシリーズは他にあと2冊出ているのでそれもぜひ読んでみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月21日 23時51分09秒
コメント(0) | コメントを書く |
|