カテゴリ:本のこと
世界一幸福な国と言われるブータンは、本当のところどんな国なのか、現地で公務員として働いた筆者、御手洗瑞子さんが感じたまま、経験したままを愛をもって率直に語っている素敵な本でした。
国の現状から、ブータン人の生き方、価値観など、読み進めるうちに「世界一幸福な国」の理由がだんだんとわかってきました。 ブータン人は「幸せ力」が強い。それはブータン人が自分の幸せよりも周りの人の幸せを願っているからだそう。 『自分の幸せを探していては、それ(幸せ)は見つからないよ』という、筆者が上司に言われた言葉が印象に残りました。現実にはブータンも貧困や経済格差など厳しい問題を色々抱えているけれど、それをわかった上でブータン人は自分の国を「どうだ、いい国だろ」と心から言います。その強さは素晴らしいです。 本の題名になった、『「これでいいのだ」と思う力。』 今の日本人に足りなくて、必要なのはこの部分かなあと強く感じました。そして、それはタイで暮らしている間、タイ人に対して感じた力と共通しているなあと思いました。 そして、すごくブータンに行ってみたくなりました。 ブータンもタイも人の力で国があると感じることのできる場所なんではないかなあ。日本も本当はそういう国なのだから、もっとそう感じられるようになったらいいのになと思いました。
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最終更新日
2012年03月30日 20時05分52秒
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