ほんとうのことを声高に言ってはいけない!
妥協しながら穏やかに静に暮らして待つうちに
希望につながるのだ
今は何を言ってもファシストのの時代なのだ!
それはいつかは消えていくものなのだから
と精神科医に諭されても
わたしは愛している!わたしを認めて!
と狂気のごとく叫び続けたムッソリーニの愛人
ムッソリーニによって精神病院に閉じ込められて
無念無残に死んでいく
公式HP
あんまり劇場で映画を観ないわたしだが、ちょうど東京に居て時間の空きがあり
全国に先駆けて東京は新宿一箇所でしか上映されていないし、
と雨の中を出かけて、当たり!と思ったものだから
日経夕刊中条省吾さんの映画評論にちょっとそそられたということもある
愛人が権力を持った公人に踏みにじられるという図は目新しいことではないしムッソリーニを肯定しているわけではないが
マルコ・ベロッキオという監督の映画手法と主演のジョバンナ・メッゾジョルノ フィッリポ・ティーミの演技がよくて、ひさしぶりに映画らしい映画を観たという満足感を味わった
あとで白黒映画だったかしら思ったほど雪の降る場面が印象的
昔はそんな風にして映画を楽しんだものだ