『あなたを抱きしめる日まで』というイギリス映画を観た
主演がジュディ・デンチという女優さんで
そのおばあさん演技派女優に魅せられてしまった
予備知識なく見たので、なおさら印象深かったのかもしれない
鑑賞後ネットで調べるとなるほど、知る人ぞ知る名女優であったのである
したがって感動したのは
ストーリの「フィロミナ」か、演じる「ジュディ・デンチ」にか
あらすじは
1952年アイルランド
わかいフィロミナ、未婚のままに妊娠し
因習にみちた時代、家を追い出され強引に修道院に入れられて息子を生む
修道院で過酷な労働を強いられながらも(世話になったお礼のてため)
息子に時々会う生活
ところが、修道院は3歳になる息子をアメリカに養子に出してしまった
息子の行方を追わないことまで誓約させられてしまう
それから50年
イギリスで娘と暮らしながら常に手離した息子のことを案じ
よる年波、ついに娘に打ち明ける
娘が知り合いの元ジャーナリスト、マーティン(スティーヴ・クーガン)
BBCを何やらしくじり、クビになって腐っている彼に話を持ちかけた
生き馬の目を抜くしかし、元ジャーナリストのマーティンと
純真だけれどちょっとおろかな、おばあちゃんフィロミナ
はじめにアイルランドの修道院
そしてアメリカ大陸に
このふたりの「息子を捜す」旅が
なんともいえなく、おもしろかなしい
のが見せ場である
だから笑いと涙なのだけれども、いやらしい母ものになりはせず
たくまずして演技なのである
マーティン役のスティーヴ・クーガンの顔もいい
失意を秘めて泣き笑いのような彼の顔の演技が地のようにみえる
なるほど、脚本に彼自身も参加しているというのも頷ける
『あなたを抱きしめるまで』You Tube 予告編
タイトルが原題の”Philomena” (フィロミナ)のほうがよかった かな
実話だそうだが
宗教という戒律は硬直しているものだ
何が良くて何が悪かったのか
人間生きて過ごしてみなければわからない