モーリアックの
『愛の砂漠』を読みたくて、その作品は絶版となっているので図書館で探し借りた。それが懐かしき「世界文学全集」の中に収録してあったのです。
講談社1971年発行の「世界文学全集」。プルーストと組んであって『失われた時を求めて』の6篇部分「逃げ去る女」とモーリアックは『愛の砂漠』と『テレーズ・デスケルウ』
これは見知らない全集だけども、わたしの若き頃は文学全集花盛り。
講談社もそうだけど、筑摩書房新社、中央公論社、新潮社、平凡社、岩波書店、集英社・・・買ってもらったり、おこずかいで買ったり、働きだしたら給料日に本屋に飛んで行って集めた・・・もちろん全集全部集めたのではではないけれども・・・結婚してもずっと捨てずに残してあるのもあったのよ。
日焼けして、しみがついて、ぶわぶわ膨らんだもの。それを去年あっさり断捨離。二段組だの時には三段組の活字が小さいのなんてもう読めやしない。
そう、捨てたものは懐かしい。何がって、文学全集の付録的読み物がである。両作家の年表もそうだし、解説が詳しいのだ。モーリアックの作品には大原富江さんの素晴らしい考察が、モーリアックの主要作品解題(『癩者への接吻』『ジェニトリックス』『まむしのからみあい』『パリサイ女』)が興味深かったた。
ひさしぶりに文学全集の付録が楽しかったの巻。