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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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2006.09.15
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カテゴリ:観劇日記
ふしぎなご縁がつながって、初めて宝塚の舞台を見てきました。
しかも、演目は「ファントム」です。
ホラー的要素の強い「オペラ座の怪人」の原作を、「怪人」ファントムの視点から切ない人間ドラマにリライトした、アーサー・コピット版です。
今回の公演は、わたしでも名前を知っているあの男役スター、花組の春野寿美礼さんが主演なのです。
こんなチケットのとりにくい舞台を、1階席前方で観られるなんて、初宝塚なのにすごい幸運ですよこれはー。

わたしが通っていた高校は女子校で、年に1度、クラスごとにお芝居を上演する学校行事がありました。
わたしが生まれて初めて芝居の脚本を書いたのも、高校時代だったなあ。
だから、「女だけ」の「お芝居」にはひとかたならぬ思い入れがあるのです。
一度観ちゃったら、ぜったいはまるなあ…という予感はあったのですが、案の定。
おめめがハートになっちゃいましたよわたくし。

娘役がまばゆくて可憐なのはもちろんなんですが、もうね、男役がすごいんです。
男より男ですよーあの方たちは。
身のこなしも、足どりも、発声も、娘役を見つめる視線も、ダンスのステップも、正真正銘、その辺の軟弱な男よりも、はるかに男なのです。
わたしは女性と恋愛をしたことがないけど、本当に本物の純粋な恋は、女どうしの間にしか成り立たないんじゃないか…って真剣に思っちゃうくらいのかっこよさ。

衣装替えの早さも、ドレスの華やかさも、ラインダンスも、うわさには聞いていたけれど本物を目の前にするとただただ圧巻。
いつまでも、ずーっと見ていたい…という気持ちになります。
「これは、新劇と比べてどうの…とかそういう問題じゃなく、『宝塚』っていう種類の芸術なんだなあ」ということがすとんと腑に落ちました。
これはねー、女にゆるされたとっておきの贅沢ですよ本当に。
理屈じゃなく、救われます。元気が出ます。涙まで出ます。ファントムはすごくよくできたお芝居なので。

お芝居のすばらしさに加えて、思いがけないすばらしい出会いもあり、たくさんの元気と安らぎをいただきました。

こういう時間が積み重なって、人生の栄養になっていくんだなあ…と幸せを噛みしめた帰りみち。
キャリエール役の彩吹真央さん、かっこよかったな…とメトロの中で思い出してにやにやしたり。
あーわたしの歴史から言うと、この流れはまずい。非常にまずいぞ!(笑





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Last updated  2006.09.18 22:15:49
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