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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2006.10.14
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カテゴリ:ごはん日記
1カ月ぶりのヨーガ教室。
「ほわー。きもちいいっすー」と叫んで笑いだしたくなるのを必死にこらえる。
鳩のポーズ。両足を前後にひらき、背中で手をつなぐ。
呼吸とともにゆるみ、伸びてゆくからだ。
緩めてみてあらためて、いかに力んで生活していたかに気づく。
週イチのエネルギー調整日、優先順位を上げよう。

本日のテーマは「タパス」。サンスクリット語で苦行。
「身体を限界まで痛めつけることはむだだよ」とお釈迦様は身をもって証明してくれた。
では、「仏陀後」のわれわれは、何をもって苦行となすか。
苦しいことに当たったとき、後ろ向きに考えるのは簡単だけれど、できるだけ、そうしないようにする。
たとえば「この経験からどんなことを学べるだろう」って考える。
苦しい自分の状態をただ、みつめる。受け入れる。

そういうつもりでアーサナをやったら、何だか、温泉に入った後のような心持ちがした。
悪い古いものがもくもくと毛穴から(ヨーガの場合はたぶん、呼気と、足裏・尾骨・頭頂あたりだと思うが)出て、新鮮なエネルギーが体内に取り込まれ、活力になる。

ヨーガ後、最初に食べるものはすごく大切な気がするので、お気に入りの喫茶店まで自転車を飛ばすあいだ、ぐるぐるきゅるきゅるきゅーとおなかを鳴らして空腹に耐える。
新鮮な、挽きたてのコーヒー豆で入れたコーヒー。
それに焼きたてクロワッサンのサンドイッチ。こっくりしたクリームチーズとチキン。
それに、たっぷりのフレンチサラダ。
おいしい、と脳が信号を出す前に、ひと口ずつが五臓六腑にしみてゆく。
我を忘れ、夢中になっていただく。
身体に入れるものは、できる限り、時間や手間を面倒くさがってはいけない。

夕方、表参道で恋人と待ち合わせて、kurukkuのレストランへゆく。
1カ月近く早いけど、わたしのお誕生日の前祝い、ということで。
教えてくれたMちゃん、さっそく使わせてもらいました。ありがとう!
テーブルの植木鉢に手を引っかけて落としちゃったのだが、ソムリエさんがにっこり笑って「わたしも1回落としたことがあるんです」と言ってくれたので、ずいぶん気が楽になった。

例によって濃厚な味の温野菜。
ビールの入ったかわいい琉球ガラスのコップは、コーラの瓶のリサイクルなんだって。
しきりに「いいなあ。ほしいなあ」とため息をつく単純なわれわれ。
メインのスペアリブ、ひと口食べたらあまりにおいしくて、わっはっは、と笑いが止まらない。
口のなかで溶ける脂。の中に広がる香ばしくやわらかい肉の味。
がはははは!
おいしいから食べてみな、とひと口分けたら、彼も爆笑していた。
あんまりおいしいものを食べると、人間は高笑いしたくなるものらしい。
先に周りを焼いて旨みを閉じ込めるのではなく、遠火でじっくり火を通してから、じゅっと周りを焦がすのがコツだそうで。
素材がよくないと、その焼き方はむりだぜ!

ワインを頼んだら、ソムリエ氏が、そのワインを作った醸造家(日本人で、ボルドー大学を出てローヌ在住だそうです)の家族に生まれた赤ちゃんの写真を見せてくれた。
さらに、その赤ちゃんの名刺(!)も。
フランスに訪ねて行くとき、D通のひとに頼んでデザインしてもらったのを、お土産に持っていったんだって。
裏に写真が印刷されていて、肩書が「ベイビー」。
大人になって、アルバムの間だからこの名刺を見つけたら、彼女はさぞかし喜ぶだろうなあ。

店に着いたころは、ちょっと目を合わせるのが気まずい感じになっていたのだが(原因は、わたしの度を超した方向音痴。10分の道に40分。ほんとに記者だったのかよう)デザートとミントティーを平らげて店を出るころには、すっかり仲直りしていた。
おいしいごはんと正しいレストランは、愛を深めます。





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Last updated  2006.10.17 15:05:40
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