|
テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:ごはん日記
戦時中で、大好きな服や毛糸の帽子を、お金まで添えて供出しなければならず、悔しくて悔しくてたまらない。という夢をみて、11時にはっと目覚める。
見回した部屋はわたしの好きなものに溢れていて、胸をなでおろす。 部屋を片づけ、念入りに掃除機をかける。 洗濯、たくさん。 いい天気。 レースのカーテン越しに差し込む木漏れ日が、白い壁でちろちろ踊っている。 窓を開けると、部屋に冷たい風が流れ込んでくる。 ああ、気持ちいいな。 自転車で買い物へ。 さむい。つよい北風。耳が冷たい。 急いで部屋に戻り、ふかふかのキャスケットを目深にかぶって出直し。 うちの近くにあるでっかいイトーヨーカドーには、いつもいろんなワゴンや屋台やイベントが来ていて、親子連れもたくさんいる。 縁日みたいで、楽しくて、焼きたてクロワッサンなど買いすぎてしまう。 16日のボジョレ・ヌーボー解禁を待ちきれず、2002年にボジョレ村でつくられたワインを買う。 帰り道、いつもの喫茶店で遅いランチ。 日曜の昼下がりなので、大入り満員。 初めてカウンター席に座り、コーヒーをいれるときのしくみを間近でみる。 ああ、本当においしいブレンドコーヒー。夢みたいないい香りがする。 おいしいサンドイッチも、すばらしいコーヒーも、あっという間になくなってしまう。 店を出るとき、「今日はカウンターですみません」とかわいい店員さん。 とんでもない! プロの技を目の前で見られて、とてもたのしかった。 いったん部屋に荷物を置いて、図書館へ。 本を返して部屋をすっきりさせるはずだったのに、気づいたら7冊も新たな本を借りていた。 お金をはらわないで、好きな本を家に連れて帰れるなんて、すばらしいしくみ!とあらためて感動する。 子どものころ、通いつめていた図書館の「透明人間」という本が置いてあるコーナーがこわくて近づけず、「と」で始まる題名の本がどうしても借りられなかったことなどふと思い出す。なつかしい。 ベビーリーフとブラックオリーブのハニードレッシングサラダを作り、レーズンバター、塩らっきょうをつまみに、ワインをちびちび。 飲みながら、さまざまな豆とひき肉と玉ねぎのカレーを両手なべにいっぱい、ていねいに作る。 くたくたに疲れて、ごはんを作る元気も食欲もない晩、このカレーが冷凍庫にあるとすごく救われるので。 ゆでたまごとらっきょうをカレーに付け合わせ、ゆっくりゆっくり食べる。 食べながら、谷川俊太郎の詩集を読む。 最近、谷川さんのすてきな詩を贈ってくれた方があり、ふと谷川さんの詩をたくさん読んでみたくなったので、図書館で借りてきた。 ひとつずつ、踏みしめるようにつづる詩人の鉛筆の速度、芯のかたさ、力の入れ具合まで伝わってくるような、生きたことば。 やさしいのとはちがう。生々しいのともちがう。 何か、もっと大きなもの。 去年の冬、帯状疱疹という神経の病気になった腰のあたりがひどく痛むので(後遺症の神経痛だそうです。この若さで!)、ゼラニウムを入れたバスソルトをつくり、いしいしんじの「ごはん日記」を読みながらいっぱい汗をかいて身体を温める。 いまも、去年ほぼ日で買ったピンクのハラマキをしています。 これがあるとないとじゃ、痛みが全然ちがう。 今年もまた、新しいハラマキと毛糸のぱんつ、それにブランケットを注文した。 それらを使って眠る夜のことを考えると、楽しみでにやにやしてしまう。 デザインもかわいくて、いい夢がみれそう。 最近街でよく見かける、レンジであたためる羊のかたちの湯たんぽも欲しい。 冷え性のわたし。 一軒家に住める日がきたら、ぜったい、でぶでふかふかの猫を飼う。 そんな日ようび。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.13 00:36:32
コメント(0) | コメントを書く
[ごはん日記] カテゴリの最新記事
|