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カテゴリ:観劇日記
上司たちと、駅前のしぶーいふるーい居酒屋へ。 天井が高くて、風通しがよくて、妙に落ち着く。 長芋の酒盗のせ、香ばしい目刺し、もろきゅうなどをつまみに、アルミのカンカンに入ったぬる燗をちびちびと。 はあー、うまい。極楽。 偶然が重なり、文化的上司さまとブルーノートでヘレン・メリルを聴く約束をする。 ほかの先輩が主役で、わたしは連れていってもらうだけなんだけど、ああ、どうしよう! 楽しみすぎて、卒倒しちゃうかも。 ほろ酔いのまま、サンシャイン劇場へ。 キャラメルボックスのクリスマス公演「少年ラヂオ」を観るのです。 1年半ぶりの新作だよ。 キャラメルの舞台は「はずれ」がないので、安心してお芝居に身を任せられる。 たくさん笑って、次の瞬間にはほろほろ泣いて、観終わった後、「人生ってわるくないかも!」と思える芸だ。 それにしても「少年ラヂオ」はとてもわたし好みだった。 クリスマスにぴったりの、ハッピーで夢のあるお話。 少年「ラヂオ」と本物の「ラジオ」の絡みも、大正という時代設定もいい。 「明智」役の大内さんはずるいほどしぶかっこいいし、「夏」役の實川さんの芝居は観ていてほんと、気持ちいい。 温井さんの「朋子」もいい味出してたなー。すかっとする台詞回し。 何よりも、坂口理恵さんの「いね」の存在感が! もうこれは公演パンフにも載ってるので書いちゃいますが 「ラヂオ、あんたの指で盗み取ってやりな。あの子のさびしさを」 という台詞を聞いたときは、鳥肌がたって背筋がぞわぞわっと。 ラヂオが「仕事」をするシーンの演出、とてもおもしろい。 本当に、プロの手際を見ているようだった。 クライマックス、ラジオ局のあたりで涙腺がむずむずしはじめて、幕が下りる一瞬前からもう涙がだらだら流れはじめる。 ずるいよ、ずるいよ、これはぜったい泣いちゃうよ! 今朝まで体調がわるく、心もくさくさしていたのが嘘みたいに、明るくて幸せな気持ちで家路につく。 この芝居、本当に好きかも。 25日までに、もう1回観ちゃおうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.11 01:06:48
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