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テーマ:暮らしを楽しむ(388278)
カテゴリ:ごはん日記
家では毎日のようにやっているんだけど、自分の部屋だとどうも気が散ってしまうのよね。 人目を気にせず、思う存分動けるというメリットはあるけれど。 スタジオには、本も、携帯も、パソコンもないので、雑念をはらってヨーガだけに集中できる。 やっぱりわたしは、K先生のペースが好きみたい。 呼吸の深まりかたが、ほかの先生のときと全然ちがう。 手足がぽかぽかとあたたまり、気の流れる音まで聞こえるような気持ちよさ。 それから、友達の家へお呼ばれ。 大学の卒業式で会ったのが最後だから、会うのは3年半ぶり。 もともと、ゼミの中でも飛び抜けて知性的な、頭のいい女の子だったんだけど、3年半の記者経験は、彼女を柔らかみと包容力のある、すてきな女性に変えていた。 彼女はいま恋をしていて、それは世界中のあらゆる恋の例に漏れず苦しい恋なのだけれど、そのことについて語る彼女の横顔がはっとするほど美しいので、陳腐な言葉はこの際、全部のみ込むことにした。 友達が魅力的になっていくのを見るのは、しみじみと嬉しいものだな。 お部屋にはポインセチアが飾ってあったり、間接照明やろうそくがたくさんあって、とてもすてき。 わが草庵との何たる落差! おいしいビーフシチューを振る舞ってもらい、ワインをのみながら、この3年間の出来事を思いつくままに話す。 お互い、学生のころに聞いたら絶句するようなひどい経験をし、一方で、想像もつかなかったような喜びもたくさん知った。 人生はなかなかたいへんだけれど、だからこそこうやって、部屋を居心地よく整えたり、大切なひととおいしいものを食べて笑うことが大切なんだよね。 たとえば明日、世界が終わるとしても。 「ていねいに暮らす」ということの、甘えのないきびしい切実さを、わたしたちは手に入れたよね。 卒業する前、ゼミの仲間5人で海に行ったときの写真が、彼女の部屋に飾ってあった。 わたし、ころころ太っちゃって恥ずかしい! 空は曇っているし、海はのっぺりと灰色なのだけど、「絵になる」写真の撮り方を教え込まれた今だったら、逆に絶対撮れないような構図で、何だかとてもいい写真なのだ。 まるでハチクロみたい。 一緒に年をとっていく友達がいることのありがたみは、これからどんどん大きくなってゆくのだろうなあ。 今度はぜひ、わたしの部屋にも遊びに来てもらおう。 クリスマスの飾りつけ、がんばっちゃおうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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