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テーマ:今夜のばんごはん(50672)
カテゴリ:ごはん日記
ゆっくりごはんを作って食べ、カメラを抱えて近所の公園を散歩する。 今年はふだんの年より雪が少ないのだけれど、それでも一面雪が積もっている。 東京にときどき降る雪よりもうんと水分の少ない、さらさらした雪。 近くに保育園があるので、雪の野原には小さな足跡がたくさん。 その足跡の上にも、次に降った雪のヴェールがうっすら積もっている。 公園に隣接する林から、「ぱりぱり」「ばりばりばり」と雪解けの音が聞こえてくる。 排水溝を、雪解け水が軽やかな音を立てて流れている。 まだ固い梅のつぼみ。 分厚い雲の間から差す午後の光。 頬に触れてゆく空気の冷たさ。 この場所では、静寂も、暗闇も、混じり気なしの本物なので、木や草や動物の作り出す音や感触、においを、都会にいるときより数倍はっきりと感じることができる。 家に帰って、いつもよりていねいに野菜を刻み、料理をする。 自然の存在感が大きいせいか、にんじんのひとかけらもむだにしたくないような気持ち。 この家はキッチンが広いので、あせらずに作業ができてうれしい。 どんな場所にいても、こうやって料理をすると、凛と背すじが伸びて、気のめぐりがよくなる。 このあいだ友達に教わった秘密の方法でスープを煮たら、とてもおいしくできた。 そもそも、こちらのスーパーに並んでいる野菜は東京のそれより圧倒的に元気がいいし、お米だっていつまでも噛みしめていたいほどおいしいのだ。 好きな人たちと過ごす時間はかけがえがないけれど、日々を前向きに暮らすには、ひとりでゆったりと過ごす時間が欠かせない。 たっぷり充電したので、明日からまた、大切な人にやさしくできるように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.09 16:17:53
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