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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.01.06
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カテゴリ:お散歩日記
あさ。
まだ日がのぼりきらないうちに、ひとっ風呂。
しずかだな。
川の流れるこころよい音。
鳥の鳴く声。
ぽかぽかとあたたまるからだ。

温泉でおなかをぺこぺこにして、朝ごはん。
朝もちゃんとお部屋に運んでくれるのです。
食後のコーヒーは、小ぶりの水筒に入っていた。
冷めないように、という気持ちがあたたかい。

宿を出るころ、冷たい雨がばさばさと降りだした。
車で、近くの観光施設へ行く。
ビール工場や雑貨屋さん、教会などがひっそりと集まっているところ。
全体的に、店員さんは愛想がよくないけれど、アイスクリーム屋のおばちゃんはやさしい。
トイレに行っているあいだ、食べかけの塩アイスを冷蔵庫に入れておいてくれた。

アジアふうの雑貨やさんで、めずらしいホワイトオニキスのたまごを発見。
手に取ったらすごく落ち着く感じがしたので、ひとつ買う。
雑貨屋の兄ちゃんは「これ、会社帰りのサラリーマンが買っていくんですよ!」と言っていたが、こんな山奥、それも仕事がひけた後で、本当にサラリーマンが来るのだろうか。
白いオニキスのたまごを買いに?

福島を離れ、仙台へ。
今夜は、恋人がむかしお世話になった先生の家へ泊めていただくのです。
先生はきれいな銀髪に白ひげを生やし、熊のように体がたっぷりとしている。
隣にいる小柄できれいな奥さんが、兎のように小さく見えるほど。
初めてお会いするにもかかわらず、酒が一杯入った途端、体と頭の芯がかっかしてきて、またも夜中までべらべらしゃべるわたし。いやはや。
先生はゆっくりゆっくり、噛みしめるように話すので、人より話しはじめるのに時間がかかるわたしも、安心して自分の思うことを言える。

ふだん陽気な火星の方は、めずらしく言葉数少なに、神妙な顔で先生の話を聞いている。
ほとんどしゃべらないのに、深くリラックスした様子のこのひとを、わたしは初めて見たかもしれない。
ひとりの人間の中には、無数の表情が眠っているものだ。

布団に入ったら、ぴゅうう、ぴゅううと風の鳴く声が聞こえた。
ときどき、窓ガラスががたがた揺れるのも、あたたかい家の中にいればだいじょうぶ。わたしは守られている。

そう言えば、いま読んでいる本に「女性は『セキュリティ』の感覚を欲している」というようなことが書いてあった。
女は子どもを産み育てる性だから、安全や安心を求めるのは自然なことだ。頭でいろいろ考えることと違って、これは本能だもの。
あれこれ思いをめぐらせながら、眠りに落ちる。


…写真、上手に撮ったつもりだったのに、ちょっと曲がってしまったよ。





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Last updated  2007.01.10 14:42:01
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