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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.01.28
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カテゴリ:ごはん日記
冬のはな

よく晴れた朝。
クマと恵比寿へ行く。
駅前のハーゲンダッツでアイスクリームを買い、動く歩道で食べながら移動する。
一心にアイスクリームをなめるクマ。
冬眠しなくていいの、クマなのに。と聞いた。
クマは黙って、毛皮についたクリームをなめとっている。

ガーデンプレイスの広場に、大きな犬や小さな犬、犬らしい犬や犬とは思えぬ犬などがたくさん集まって、毛玉のようにじゃれたり固まったりしている。
近くのベンチに腰かけ、クマと一緒にしばらく犬たちを観察する。

クマが整体を受けたいというので、整体院近くのアジアふうカフェに入り、本を読んで待つ。
ヒーリングサロン兼、雑貨店兼、カフェのようなところ。
さまざまにくふうを凝らした空間なのだが、ものが多く、お香の匂いも少しきつく、何となく落ち着かなくて、早々に出る。
どちらかと言えばわたしは、何もない洞穴のような喫茶店が好き。

クマのこぐ自転車で夕暮れのスーパーへ行き、片隅にあるスターバックスで別々の本を読む。
クマは何を読むのか、と思いむくむくした手元をのぞき込んだら、ソムリエが書いたおもてなしの本だった。

部屋に帰って、寄せ鍋をする。
豚肉、鶏肉、きのこ、水菜、葛、とうふ、白菜、白ねぎなどをわたしが切る。
切ったそばから、クマが特製のだし汁に入れて、煮る。
乾杯をし、素焼きのビアマグで、ヱビスビールをごくりとのむ。
「がるる」と鼻先を赤く染めたクマ。わたしは少し泣いた。
食べるだけ食べると、クマはその場にひっくり返って寝てしまう。
やはり冬は眠いのか。

後片付けを終えてもクマが寝ているので、名著「お風呂の愉しみ」をめくりながら化粧水を手作りする。
精製水にラベンダー精油を一滴、好みでホホバオイルやグリセリンを少々。
スプレー容器に入れ、よく振って使う。
少しやわらかめに作ったミツロウクリームを乳液代わりにすると、お風呂上がりの肌がぷるぷるに潤う。これは、いい。

お風呂から上がると、クマが毛布をかぶっていよいよ本式に寝ていたので、柚子皮の砂糖煮をこしらえる。
ゆでこぼしたゆず皮を三日月型に切り、奄美の黒砂糖でじわじわ煮詰める。
糸をひくくらいになったら網の上でひと晩乾かし、翌朝ざらめをまぶす。
甘いのにさっぱりしていて、口に入れると柚子の香りが口のなかいっぱいに広がる。うまい、うまい。

それでもクマが寝ているので、いろいろな人に差し上げるミツロウクリームも作ってしまう。
作り終えても、クマはごうごうといびきをかいて寝ている。
とうとうあきらめて、わたしも寝る。
クマがいると、毛糸の靴下をはかなくても足があたたかいので、冷え性のわたしはうれしい。





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Last updated  2007.02.01 11:20:00
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