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テーマ:パソコンの調子が悪い(1043)
カテゴリ:お散歩日記
macbookちゃんが病気になった。
起動ボタンを押すと、グレーの顔に「?」のマークを出したまま、うんともすんとも言わなくなってしまう。 Win機だと、「…error」などとよくわからないアルファベットが黒い画面にたくさん出てきて、「何よ? わたしの間違いだっていうの? けんか売ってるんじゃないでしょうね? きーっ!」となるのだけど。 「?」と言われると、こちらも拍子抜けして、突然動かなくなったmacちゃんが心配で気の毒になってくる。 Macというのはつまり、そういうふうにつくられた機械だ。 さっそく、銀座りんご病院の予約を取り、診察を受けさせる。 りんご病院のお兄さんが、macの親玉みたいなでかいPCをmacbookちゃんにつなぎ、いろいろ試してくれる。 「がんばれ、がんばれよう」と心のなかで祈るわたし。 けれどmacbookちゃんの顔には「?」と通行止めのマーク(○の中に斜線が引いてあるあれです)が交互にうかぶだけ。 「すぐに入院、手術が必要ですね」とお兄さん。 今まで覚えたこと、みんな忘れてしまうんだそうだ。 ぐすん。 あの写真もあの音楽もあの文章も、みんな忘れてしまうのね、macbookちゃん。 仕方がない。バックアップをとっていなかったわたしが悪いのよ。 写真が消えても、わたしの心には思い出がしっかりと残っているし、音楽はいつだって口ずさめるもの。 帰り道、さっそくUSBメモリーを購入。 これからはわたし、バックアップの鬼になります! 喪失感を癒すため、アフタヌーンティールームに入る。 ここにはいつでも確実に、一定ラインの癒やしがあるから。 トマトスープ、ツナと野菜のサラダ、ケーキ。そして紅茶。 隣の席で、身ぎれいな女性ふたりが、自分の恋人の「だめんず」ぶりについて語り合っている。 本を読むふりをして、熱心に聞く。 こんなにかわいらしく、すてきなお洒落をして仕事もがんばっている様子なのに、なぜそんな男に!お金まで!とおどろいて声をかけそうになるのを、ぐっとこらえる。 今夜からしばらく、macbookちゃんのいない夜がつづきます。 わざと蛍光灯の明かりを消して、白熱灯とろうそくだけで過ごす夜のように、この時間を心しずかに楽しもう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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