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テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:ごはん日記
「全快祝いだよ」と言って、上司が高級ホテルのレストランで鰻をご馳走してくれた。
蒸した鰻が、ごはんの上に乗っているだけじゃなく、ごはんの間にも挟まっている。二段のり弁の、のりが鰻になっているイメージ! 上品に味付けしたふわんふわんの鰻を、木のスプーンであつあつごはんと一緒にいただく。 旨い、旨い。 「ああ、一生食べつづけていたい!」と思わず叫び、上司と、一緒にいた同期の女の子に笑われる。 海を見ながらいろいろなことを話し、自分の周りの世界が、明るくてわくわくする方へ進んでいくような、幸せな気持ちになる。 店を出るとき、受付にいた着物姿の上品な女性をぜったい知っている…と思い、立ち止まって声をかける。 なんと!高校から大学までと一緒だった女の子でした。 卒業して別の会社に就職したんだけど、どうしても接客がやりたくて転職したんだそう。 昔から美人な子だったけど、着物姿が何ともきりっとしてすてき。 わたしが文章書くことを好きだというのまで覚えてくれていて、おどろく。 思いがけない、嬉しい再会。 世界のしくみはうまくできているなあ、と感じるのはこんなとき。 大切な方が体調を崩してしまった。 体調とは直接関係ないのだけれど、手あれで困っているというので、心をこめてハンドクリームを作り、お渡しする。 わたしにできることは、これくらいしかない。 「これ、本当に効くね。「biscuitスペシャル」みたいな名前をつけて売ったら、きっと売れるよ!」なんて言ってくださって、その心づかいにまた涙ぐみそうになる。 でも、泣かない。 あたたかくなるころ、元気になって帰ってきたら、ケーキを食べにいきましょう。 と約束した。 わたしにできること、もうひとつあった。 信じること。 約束を信じて、笑顔で待つこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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