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テーマ:最近観た映画。(40141)
カテゴリ:お散歩日記
初めての岩盤浴。
水をたくさん飲み、浴衣を着て、温泉であたためた薬石の上に横たわる。 滝のように流れる汗。 10分ともたず、外に出て水を飲んではまた、浴室に入る。 体の中の悪いものがすっきりと流れ出る感じ。 積年の肩こりも、少し楽になったみたい。 これはいい。 人がいいというものは、何でも食わず嫌いをせず、やってみるものだな。 すごくおなかがすいたので、うどん屋に入り、うどんと天丼のセットを一心不乱に食べる。 おいしい。 邪魔するものがなく、うどんと天ぷらのうまみが直に腹へ染みるようだ。 「うわあ、全部食べたね」と恋人もあきれている。 最近のわたしは、食欲がすごい。 冬眠前のクマのごとし。 上司や友達が絶賛していた「それでもボクはやってない」を観る。 短い間だけれど、裁判にまつわる仕事をしていたことがあるので、この映画がどれほど綿密な取材に基づいて作られているかがわかり、鳥肌が立つ。 知らないことが本当にたくさんあった。 自分の国の、ことなのに。 学校では法律の勉強が(いちおう)専門だったのに。 裁判は数え切れないくらいたくさん傍聴したのに。 たくさん本で勉強したとか、漫然と長い時間その場にいたということは、じっさい、大した問題じゃないのだ。 それらは、世の中の価値観や制度が変われば一晩で180度変わってしまう、移り変わるものだから。 大切なのは、ものを見る角度。 ひとつの物事をいくつかの方向から眺める想像力こそが、本物の力になる。 …と、周防監督がスクリーンの向こうから大声で叫んでいるみたいな気がした。 もちろん、ほかの人が観れば、また違うメッセージを受け取るのだろう。 この映画がすごいのは、登場人物全員が、それぞれの視点を持っているということ。 被告の目。被害者の目。目撃者の目。警察官の目。検察官の目。弁護士の目。裁判官の目。 登場人物の数だけ視点があり、どの人物の目線から観るかによって、映画の意味がまるで違ってくる。 わたしは1回目を、被告の目から観た。 次は、裁判官の目になってみようかと思っている。 あなたはどの目線から、この映画を観ますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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