本読みのひとりごと

仕事を終えた金曜日、東京駅から最終の新幹線に飛び乗って北国へ。
会社から東京駅まで乗せてくれたタクシーの運転手さんは、着くまでずっと、故郷であるらしい四国の自然のすばらしさについてなつかしそうに語っていた。
アスファルトの道ばかり歩いていると、ときどき無性に、やわらかい土の上を歩きたくなる。
そんな話。

東京では桜が散ってしまったけれど、北国は梅が満開。
ピンクのかわいい花をいっぱい咲かせています。
寒い土地に咲く梅は、中に一本しっかりした筋が通っているかんじ。



本当は仕事もいろいろあったのだけど、思い切って上司に話し、週末は休ませてもらった。
北国に行って、決めておかなければならないことがいくつかあったのと、ちょっと心の疲れがたまっていたので、気分転換。

土曜日は、岩盤浴ならぬ薬石浴でいっぱい汗をかく。
汗を流して、とろりとした温泉でからだをゆるめる。
至福。
銭湯に行く気安さですばらしいお湯の恩恵を受けられるこの土地は、温泉好きのわたしにとても合っているな、なんて思ったり。
まだもう少し先ですが、いよいよこちらへ引っ越してくることになったので、こうやって今から少しずつ、心から先に引越しを始めてみるのです。

せっかく体内の毒素を外に出したので、夕食は野菜づくし。

すっかり十八番の具だくさん豚汁。
トマトの青じそのっけ、特製ごまドレッシング風味。
ぴり辛のきんぴらごぼう。
大根、めかぶ、みょうが、青じそ、オクラのサラダ。
ごま油風味の刻みねぎをたっぷりのせた冷奴。
そして炊きたての白いごはん！
ＮＵＵちゃんが唄っている通りだ。
ごはんは日本の光。

食材が重複しているのは、冷蔵庫に野菜を残さないためなので、ごあいきょう。
食べれば食べるほど、体の中がきれいになる感じ。

たくさん作った豚汁は、フリーザーパックに入れて冷凍。
茹でたほうれん草も小分けにして冷凍庫へ。
わたしがいなくても、仕事が忙しくても、野菜ちゃんと食べてね。

しっかしなんだか野菜おばさんみたくなってきたな、わたし。
会社でも、菓子パンでお昼を済ませようとする研修中の新人くんを見とがめて、「野菜食べなきゃだめよー、野菜。仕事は体が資本よ」などと声をかけてしまう。

田舎は、スーパーの野菜さえも、都会のそれより「ぱりっ！」「しゃきっ！」として力がある。
野菜おばさんの本領発揮なのです。