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カテゴリ:お散歩日記
屋久島へ。
朝5時半に家を出て、飛行機とフェリーを乗り継ぎ、午後3時に宮ノ浦港到着。 荷物を下ろしてゆっくり…と思っていたら、旅行会社のミスで、宿泊先の予約が入っていないって!そんなー!! 結局、民宿のおかみさんたちの機転で、ちゃんと屋根のある部屋に泊まれることに。 あーびっくりした。 ばたばたしている間に、日が暮れてしまいました… 時間がもったいないので、急いでガジュマル園へ。 …ある晴れた朝、鳥の糞に混じって、ガジュマルの種は「ぽとり」とほかの木の幹の上に落ちます。 ゆっくりと発芽し、小さな芽を伸ばし、「気根」と呼ばれる根っこを、地面に向かって少しずつ伸ばしてゆきます。 最初の気根が土に届いた瞬間から、ガジュマルはすごい勢いで栄養分を吸い上げ、元の木の幹に絡みつくようにしてぐんぐん、ぐねぐねと成長し、ついには元の木を絞め殺してしまうことさえあることから、「絞殺木」とも呼ばれています… 屋久島の自然に漠然と「癒し」や「安らぎ」を期待していたわたしにとって、ガジュマル園で見た光景は衝撃的だった。 生まれ育った北海道の「守る」自然とはまるで違う、生々しく不気味で、攻撃的な自然。 気根の束がゆらゆらぶら下がる薄暗い森。 びゅおー、びゅおーとさみしく荒々しい音を立てて吹いてゆく海風。 生きているのだなあ、木という生きものは。 宿への帰りみちに「布引の滝」という小さな滝があったので、車を降りて近づいてみる。 ふだんのわたしなら、遠巻きに眺めて写真を撮っておしまい。なのだけれど、くまと一緒だと、「その先」がある。 岩を上り、草を分けて、細かい水しぶきが顔にかかるほど滝に近づく。 新鮮な木と、甘い水のにおい。 旅のあいだ何度となく感じたけれど、屋久島の木と水は、わたしが今までに経験したことのない、ふしぎないい香りがする。 手を伸ばせば届きそうなところで、木の根っこの間に座ってしばらく滝の音を聞き、においをかいで、冷たい水の温度を感じる。 ああ、いい気持ち。 うれしいなあ。幸せだなあ。 民宿の晩ごはんは、海の幸いっぱいでとってもおいしい。 「迷惑をかけたおわびに…」とビールがつき、オプションでトビウオの姿揚げ?も出てきた。わーい。 トビウオはヒレが飛んでいるときのかたちにぴんと立っていて、迫力たっぷり。 明日はいよいよ白谷雲水峡です。 木霊に会えるかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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