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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.05.01
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カテゴリ:お散歩日記
屋久島へ。
朝5時半に家を出て、飛行機とフェリーを乗り継ぎ、午後3時に宮ノ浦港到着。
荷物を下ろしてゆっくり…と思っていたら、旅行会社のミスで、宿泊先の予約が入っていないって!そんなー!!
結局、民宿のおかみさんたちの機転で、ちゃんと屋根のある部屋に泊まれることに。
あーびっくりした。
ばたばたしている間に、日が暮れてしまいました…

夕日

時間がもったいないので、急いでガジュマル園へ。

ガジュマル

…ある晴れた朝、鳥の糞に混じって、ガジュマルの種は「ぽとり」とほかの木の幹の上に落ちます。
ゆっくりと発芽し、小さな芽を伸ばし、「気根」と呼ばれる根っこを、地面に向かって少しずつ伸ばしてゆきます。
最初の気根が土に届いた瞬間から、ガジュマルはすごい勢いで栄養分を吸い上げ、元の木の幹に絡みつくようにしてぐんぐん、ぐねぐねと成長し、ついには元の木を絞め殺してしまうことさえあることから、「絞殺木」とも呼ばれています…

屋久島の自然に漠然と「癒し」や「安らぎ」を期待していたわたしにとって、ガジュマル園で見た光景は衝撃的だった。
生まれ育った北海道の「守る」自然とはまるで違う、生々しく不気味で、攻撃的な自然。
気根の束がゆらゆらぶら下がる薄暗い森。
びゅおー、びゅおーとさみしく荒々しい音を立てて吹いてゆく海風。
生きているのだなあ、木という生きものは。

宿への帰りみちに「布引の滝」という小さな滝があったので、車を降りて近づいてみる。
ふだんのわたしなら、遠巻きに眺めて写真を撮っておしまい。なのだけれど、くまと一緒だと、「その先」がある。
岩を上り、草を分けて、細かい水しぶきが顔にかかるほど滝に近づく。

布引の滝

新鮮な木と、甘い水のにおい。
旅のあいだ何度となく感じたけれど、屋久島の木と水は、わたしが今までに経験したことのない、ふしぎないい香りがする。
手を伸ばせば届きそうなところで、木の根っこの間に座ってしばらく滝の音を聞き、においをかいで、冷たい水の温度を感じる。
ああ、いい気持ち。
うれしいなあ。幸せだなあ。

民宿の晩ごはんは、海の幸いっぱいでとってもおいしい。
「迷惑をかけたおわびに…」とビールがつき、オプションでトビウオの姿揚げ?も出てきた。わーい。
トビウオはヒレが飛んでいるときのかたちにぴんと立っていて、迫力たっぷり。

明日はいよいよ白谷雲水峡です。
木霊に会えるかな?





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Last updated  2007.05.08 13:48:56
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