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カテゴリ:お散歩日記
7時起床。
民宿で至福の朝ごはん。 この宿はご主人がプロの板前さんなので、ごはんが本当においしい。 旅行会社のミスのおかげで、夕食に毎回スペシャルメニューが付くのもありがたい。 昨夜はとれたての小さな筍を、皮ごと焼いたものだった。 皮をむき、マヨネーズとしょう油でいただく。 食感はアスパラガスのよう。 噛みしめると、春の香りが口の中いっぱいに広がる。 午前中、宮ノ浦川でカヌー。 筋肉痛で脚ががちがち、ロボットみたいにしか歩けない。 山のコースを選ばなくて本当によかった。 里を流れるこの大きな川の源は、山の上、原始の森で生まれたひとすじの流れなのだなあ、わたしは昨日、それをこの目で見てきたのだなあ、と思うと、何だか感慨ぶかい。 カヌーのガイドTさんは、昨日のNさんと好対照の、まったりした雰囲気。 川岸にカヌーを下ろし、5分くらいオールの使い方を教わって、「じゃあ、川に出てみましょうか」とおっしゃる。 戸惑いつつも、救命胴衣を身に着け、Tさんの助けを借りてカヌー(正確には、初心者用に作られたカヤック)に乗り込み、オールを動かしてみる。 しばらくは、力の入れ具合や曲がり方がわからなくてじたばたしたけれど、すぐに慣れて、少しの力でカヤックを操れるようになる。 何度も転覆することを覚悟して、Tシャツの下に水着を着込んでいたのに、結局、一度もひっくり返りませんでした。 運動音痴のわたしがだいじょうぶなのだから、きっとたいていの人はすぐに乗りこなせると思います。 ツアーの参加者は、我々とひとり旅の女性の3人だけ。 この季節はまだ、川遊びをしている人もいないので、川全体が貸し切り状態。 なんと贅沢な。 しかも、この青空。 「ひと月に35日雨が降る」と林芙美子が書いた屋久島だけれど、わたしたちが滞在した3泊4日は、一滴の雨も降らず、好天に恵まれた。 川も空の青を写して、エメラルドグリーンに輝いている。 カヤックは、「水に親しむ」ことを目的に設計されたものを使っているので、水面が近い。 手を休めて澄んだ水に手をひたすと、冷たくてやわらかい感触が気持ちいい。 ときどき、川の流れにまかせて漂いながら、空を見上げてみる。 川をつくる水のひとしずくに、自分が溶け込んでいくような気持ち。 「いつか激流下りもしてみたいなあ」とくまの方。 …わたくし、遠慮させていただきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.10 17:15:44
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