本読みのひとりごと

半ば引きはがすようにして、心身をこっちに引き戻してきた。
はがす瞬間は痛くて苦しかったけど、一度はがしてしまえば以外と平気。
糊のはがれた部分がまだすうすうするけど、たぶんもうだいじょうぶだ。

帰りみち、図書館で予約していた本を受け取り、ついでにスーパーでビールとクラッカー、明治屋のオイルサーディンを買う。
ピンチを乗り切ったごほうび。ひとり飲み会だ。

冷蔵庫の夏野菜でどんどんつまみを作りながら、ビールをちびちび飲む。
たたききゅうり。みそとごま油和え。
めかぶとみょうがの酸っぱいサラダ。
なすは乱切りにしたのをたっぷりのごま油で蒸し焼きにして、甘辛いみそで味つけ。火を止めてから青じそで香りと彩りを。
母がよく作ってくれた料理なのだけど、お母さんみたいにおいしくできない。
今度帰ったら、レシピを教わって書き留めよう。
合間にオイルサーディンをぽいぽい口に放り込む。旨いうまい。

クラムボンがカバーした「波よせて」や、ハナレグミ「家族の風景」などを聴きながら飲んでいるうち、いつの間にかカーペットの上で眠ってしまったらしい。
はっと目が覚めたら、真夜中近かった。
小さい方の缶、１本半しか飲んでいないのに。
酒場に行くといくらでも飲める気がするけど、わたし、ほんとはたぶんそんなに強いわけじゃないのだ。

ラベンダーのお風呂に入り、ちょっとヨガをして（ここんとこ、朝晩のヨガが毎日つづいている。ひどく酔っぱらったとき以外。いい傾向）、ベッドに入る。
図書館で借りた堀川波さんの「日々パワー」をめくりながら目を閉じたら、ぐっすり眠れた。



堀川さんの本を知ったのは、くまの誕生日に「わたしはあなたのこんなところが好き。」という絵本をプレゼントしたのが最初。
とてもいい本なので、自分にも買った。
大切なことを見失いそうになるときにめくると、当たり前になって見えなくなっていたかけがえのない宝物がいくつも見つかる。そういう本。
くまも「女性の言いぶんだけじゃなく、男性の立場もちゃんと書いてあるのがいい」と気に入ったみたいだった。

「日々パワー」は、かわいい絵とやさしい言葉で、毎日を心豊かに暮らすヒントがたくさんつづられている。
眺めるだけで、元気が出てくる本なのです。