本読みのひとりごと

早起きして、くまの実家までドライブ。
途中仙台に寄り道し、ジュンク堂にゆく。
夢にまで見た大きな本屋さん。
さんぽひもを外してもらった犬のように、本棚に向かって駆け出す。
ほんやだほんやだほんやだ！！
ふだんのわたしなら、興奮して目についた本を手当たり次第レジに持っていくのだけど、今日はゆっくり時間をかけて店内を回り、気に入った本を１冊だけ選び出す。
大好きな茨木のり子さんのエッセイ集「一本の茎の上に」。
せっかくなのであちこちお店を回り、切れかかっていた美容液にアロマオイル、冬のくつ下に来年のカレンダーもあれこれ言い合いながら選んで買う。
わたし、ひとりだと買いものは早いほう。でも一緒に暮らす人がいると、暮らしの中に持ち込むものをちゃんと選ぶようになるのだな。

午後、くまの実家に到着。
今夜はバーベキューなので、くま母さんのでっかい台所で大量の野菜をざくざく切る。
おにぎりには刷毛でみそだれを塗り、肉やお皿や紙コップをじゃんじゃん運ぶ。
ほんとうは外でやる予定だったのだけれど、このところ日が落ちた後の冷え込みがきついというので、急遽納屋に会場を変更。
夕方、親戚や近所の人たちがぞくぞく集まってきて、おお、これはどうやら嫁をお披露目するためのバーベキューだったらしい。
バーベキュー…牛肉…うまいにく…と肉のことばかり考えながらドライブしてきたわたしとくま。しかし、ホスト役となれば肉ばかり食べているわけにもゆくまい。
くまがせっせと炭をつくり、わたし、せっせと肉を焼く。野菜を焼く。ソーセージを焼く。ホタテを焼く。おにぎりを焼く。焼きそばを焼く。もちを焼く。ん？バーベキューにおもち？

最後のお客さんを見送るころには七輪の火も消えて、納屋の中も吐く息が白いほど寒かった。
くま父さんと母さん、くまにわたしもへとへとに疲れ果て、わたしは引っ越しのころからずるずる続いていた鼻風邪をこじらせてしまったみたい。
今日は早く寝て、明日の結婚式打ち合わせに備えなければ。こほん。