本読みのひとりごと

手続きに次ぐ手続き、リターンズ。
東京に戻ってきたついでに結婚式とお金回りの手続きを済ませてしまおう、と軽い気持ちで取りかかったらたいへんなことに。
銀行や郵便局をぐるぐる回り、飛行機に新幹線になぜかディズニーランドの手配までしております。
結婚とは手続きが多いもの、などという一般的な問題ではなく、わたしがばたばたと慌ただしい性格なのだろうなあ。

昼下がり、京橋の小さな白い自然食レストランで友人hと待ち合わせ。目にも鮮やかな野菜料理のプレートランチをいただく。至福。
女の子とふたり、レストランでゆっくりごはんを食べるなんてひさしぶり。
うれしくて、例によってついしゃべり過ぎてしまうわたし。
女の子どうしでおいしいものを挟んでおしゃべりするのは、なぜこんなにも楽しいのか！

レストランを出て、念願の八重洲ブックセンター本店に移動。
玄関前の二宮金次郎像ごと買い占めたくなる衝動を抑え、１時間半かけてじっくり店内を物色。
迷いに迷った末、村上春樹のマラソン本、石井好子のオムレツエッセイ、田村隆一「詩人のノート」を購入。
ほんとうは、少なくともこの３倍は欲しい本や雑誌があったのだが、手に取っては店内を一周して棚に戻し、また立ち止まって手に取り、以前からずっと欲しかったものや、どうしても手元に置いてじっくり読みたいものだけを厳選してみた。
主婦になって節約の感覚を身につけた、わたしってば良妻。うふ（妄想）

戦利品を抱え、ブリヂストン美術館のカフェに移動。
h はスコーンとオレンジジュース、わたしはオレンジマフィンとベルガモットフレーバーの紅茶をいただく。紅茶はたっぷり、焼き菓子はあつあつ。喫茶店のあるべき姿だわ。
離れてみてわかる女友達のありがたみ。
こうして向き合っておいしいものを食べられる時間は無限ではなくて、だからこそ限りなくいとおしい。
夕暮れの東京を歩きながら、体の中にエネルギーが充電されていることをたしかめる。帰ったらまたがんばるぞ。おー！