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テーマ:車に関するお話(10515)
カテゴリ:お散歩日記
今年初めての雪が降って、冬が来ました。
北国の冬は、体の奥の方からぐーっと寒さがこみ上げてくるような感じ。 鍋料理をつつき、日本酒を熱燗にし、こたつで丸くなって過ごしています。 日曜日、くまが運転する車にふたりで乗っていたら、「ぷすん」と音がして車のエンジンが止まった。 町の中の、わりと交通量も多い道路の真ん中です。 それっきり、何度キーを回しても、うんともすんとも言わない。 ここ数週間、エンジンのかかりが悪かったり、暖房が効かなかったり、運転中にアクセルが重くなったりするので、「まさか運転中に止まったりしないでしょうね」と言っていたのだけれど、不安が的中してしまった。 もう15年近く、人間の足代わりになって毎日走りつづけてきたおじいさんの車だからなあ。くたびれたんだろうか。 後ろからは車が迫ってくるし、外は今にも雪に変わりそうな冷たい雨が降っている。 ボンネットからはなにやら白い煙がもくもく立ち上っている。 うわあ、車ってほんとに止まっちゃうんだ。アメリカの古い映画みたいだなあ! …などと悠長なことを言っている場合ではない。 しばしパニックに陥るくまとわたし。 とにかく車を移動させねば、ということになり、近くのガソリンスタンドのお兄さんに助けてもらって、雨の中、3人で車を押す。渾身の力を込めて押す。車って、エンジンがかかっていなくても、ブレーキを外して押すと動くんですね。驚いた。 ちょっと登り坂になったところ、どうしても持ち上げられなくてうんうん唸っていたら、通りがかりのひとも車を止めて手伝ってくれた。 人って案外親切なものなんだなあって、くまと一緒にいると頻繁に思う。 じゃまにならない場所までとりあえず車を動かし、レッカーを要請。 寒い車内で体を縮めて救助を待つ。 どんどん体が冷えてくるので、くまが買ってきてくれたあたたかいミルクティーを少しずつ飲み、わたしの手袋を交代で使いながら体温を保つ。 車が止まってから3時間近く経って、ようやくレッカー車がやってきた。 「まさか、レッカーで家に帰ることになるとは思わなかったねえ」などと言い合いながら、車と共に何とか帰宅。 とりあえず熱いお風呂をわかして体をあたため、こたつにもぐり込んで死んだように眠る。 夜、心配したくま父さんと母さんが、車で3時間の道のりを駆けつけてくれた。 午後から降りはじめた雪が本降りになって、冷え込みもいよいよきつくなり、くま母さんは夜勤明けで風邪もひいていたのに。親ってありがたい。 ほっとしたらとてもおなかがすいて、近所のおいしいお寿司やさんに行き、おいしいお寿司をおなかいっぱい、日本酒もたくさんご馳走になる。 「車って止まるんですねえ」とわたしがしみじみ言ったら、くま父さんはおなかを抱えて笑い転げていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.24 17:31:31
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