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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2008.02.09
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テーマ:★お菓子★(2825)
カテゴリ:ごはん日記
雪山

朝、起きたらひさびさに気持ちよく晴れて、遠くの山もくっきり見えました。
山がきれいに見えると「ああ、守られているな」という感じがする。これは東京ではなかったこと。

くまが留守だと家事の量が少し減るので、その分ふだんなかなか手の回らないところを掃除する。窓わく。洗濯機の皿。結露のひどい勝手口。押し入れの奥。棚の後ろ。
マイナーチェンジだけれど、模様がえも少々。
窓を開けて、きれいになった部屋に風を入れる。
すっきりして幸せ。片づけたところを、いつまでも見ていたい。
思うに部屋の居心地よさというのは、人が見てどれだけ美しく整っているかではなく、限られた持ち時間の中でどれだけ手をかけて愛したか、で住む人にとっての価値が決まるのだと思う。人間関係と似ているかも。
…と、いうことはもちろん、片づけの苦手なわたしが主観的にきれいだと思っているだけで、誰かが遊びにきたら、ぎゃー!っと驚くかもしれないということです。

きのうの夜、お風呂で長田弘さんの本を読んでいたら「はしれ!ショウガパンうさぎ」というアメリカの絵本が紹介されていた。
それで、そこに作り方が載っていた伝統的な「ニューオーリンズ・スタイル」のショウガパン、というものをどうしてもどうしても作ってみたくなり、足りない材料を買いに出かける。
子どものころは、「ぐりとぐら」でおいしそうなおやつを見つけても、指をくわえて憧れて、ページがぼろぼろになるまで読み返すしかなかった。
でも大人になった今は、こうして思い立ったらすぐに自分で作ってみることができる。
どちらがいいとは言えないけれど、たぶん、両方のつきあい方を受け入れてくれるところが、絵本というもののふところの深さなのかも。

「はしれ!ショウガパンうさぎ」は何しろ半世紀前の絵本なので、レシピもひとすじなわではゆきません。
「丁字小さじ2分の1」
丁字?ちょうじ?ていじ?
インターネット博士に聞いたら、クローブのことだそう。知らなかった!
「糖蜜3分の4カップ」
糖蜜…蜂蜜とは違うのですよね? 水あめとも違うの? 蜂蜜で代用してもいいだろうか。しかし調べると「砂糖を作るときにできる副産物のこと」と書いてあるし、蜂蜜では甘すぎるのだろうか。むむむ…などと頭を抱えるのも楽しい。

とにかくそのために車を走らせる。
我が家の車はおじいちゃんなので、ドライブのときも音源はラジオのみ。
そこでFMトランスミッターというものをシガーソケットに差し込み(おっ、なんだかわたし、車に詳しい人みたいだぞ)、そこにipodをセットして好きな音楽を聴いています。
ひとりでドライブするときは400曲くらい入っている曲順をシャッフルにするので、次にどんな曲がかかるかはipodにおまかせ。
「こんな天気のいい日のドライブには、明るい曲が聴きたいなあ」と思い、YUIの「CHE.R.RY」をなにげなく口ずさんでいたら、5秒後くらいにいきなりそのイントロが流れ出した。びっくり。

偶然と言えばまあそうなのだけど、400曲分の1だもの。偶然でもうれしい。今日のラッキーのしるしみたいな気がする。
1年くらい前にも頻繁にそういうことが起こる時期があって、たとえば携帯電話が鳴る前に、誰からの電話かわかったりした。
体調や気分の良し悪しにかかわらず、ゆっくりめのヨーガを毎日続けていたり、アンテナの感度が上がっているときによく起こるみたい。
今読んでいる小林健二「ぼくらの鉱石ラジオ」という本によると、鉱石も空気中の電波をキャッチし、ラジオとして働くことができるらしい。石がラジオになるんだから、人間だってそりゃあラジオ的になる瞬間もあるのでしょう。

ショートニングと蜂蜜(とりあえず)を手に入れ、本屋さんで雑誌をめくる。
「田舎暮らしの本」に、アムプリンが取り上げられていた。
いつか必ず食べてみたいデザートのひとつ。今年の誕生日にはぜひ!
くまが帰ってきたら、写真を見せてみよう。

それから「芸術新潮」に、松浦弥太郎さんと「暮しの手帖」のことが載っていた。
わたしは編集長が松浦さんに代わってから毎号買うようになったので、前のことはよくわからないけれど、今の「暮しの手帖」は本当に好き。
本棚に並び、いつでも手に取れると思うだけで嬉しくなる雑誌のひとつ。
「暮らしのヒント集」のページは特に気に入っていて、あまり頻繁に見返すので、いちいち探さなくていいように開いてテーブルの横に置いてあるほど。記事によると、これも松浦さんのアイディアなのだそう。あまりしっくりと馴染んでいるので、てっきり昔から続いている名物コーナーかと思っていた。

上機嫌でスーパーからの道を運転して帰ってきたら、いつも何度かやり直しをする駐車が、なんと一発で決まった。
思わず運転席で小さくガッツポーズ。
近くの自販機コーナーで煙草を吸っていた工事のおじさんに、「ちょっとちょっと、今の見てました? このごっついセダン、わたし一発で白線の真ん中にまっすぐ止めたんですよ! 一発で!」と自慢したい衝動に駆られたが、ひとりでにやにや笑うだけにとどめておく。ああ、うれしい。

…あんまりうれしくて、肝心のショウガパンを焼きそこなってしまったので、試作の結果はまた別の機会にお伝えします。お楽しみに。





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Last updated  2008.02.09 21:04:36
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