|
カテゴリ:ごはん日記
峠を越えて、車で1時間。
くまがお世話になった先生のお宅へ、結婚式のお礼を兼ねて泊まりにゆく。 くまはもちろん息子みたいに、わたしも娘みたいにかわいがっていただいて、ふたりとも半ば実家きぶん。 先生の家には、この春から国語の先生になるという書生さん(…とわたしは勝手に心の中で呼んでいた)が下宿していて、ふたりでおじゃまするときよりもにぎやかなお酒になった。 明治の昔から、書生さんというのは議論が好きなものと決まっている。 先生の家の書生さんもその例に漏れず。 くまが自分の職業について、誰かと真剣に議論するのを聞くのは初めてで、観客になったつもりでふんふんと聴く。 気をゆるめて日本酒をごくごく飲んでいたら、わたしにも文学の議論が降りかかってきてびっくりする。 太宰治はほんとうに4回も心中したのか、なんていう議論。おもしろかった。 酔っぱらっているから妙に滑舌がよくなって、わたしは余計なことをたくさんしゃべったみたい。 けれど、お酒を飲んで余計なことをたくさんしゃべるのって、うまくいくとすごく心に効く。また明日からがんばろうって思える。 さんざん飲んでくだを巻いても翌朝、お互いに後くされなくおはようを言えるってすてきなことだ。 くまともときどき、ふたりでお酒を飲もう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.24 16:51:08
コメント(0) | コメントを書く
[ごはん日記] カテゴリの最新記事
|