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テーマ:日々自然観察(9783)
カテゴリ:お散歩日記
近くの小学校に、大きな大きなケヤキの木がある。 大人10人が手をつないで、ようやくひと回りできるくらい幹が太い。 高さは30メートル近くもあって、もちろん小学校の屋根よりも高い。 樹齢は1500年とも言われていて、国の特別天然記念物(!)に指定されている。 何しろスケールがでかすぎて、写真に収めるのはもちろん、少し離れて大きく体をそらさないと見上げることさえむずかしい。 冬に来たときは葉が落ちてごつごつした木肌がむきだしになり、いかめしい感じだった。 この間、休みの日におとずれたらつやつやした濃い緑の葉をみっしり広げて、夏の日差しを祝福しているようだった。 大きな木もここまでくると、「癒される」とか「安らぐ」というより、寺社に詣でるのと同じような、敬虔な気持ちになる。 教室で算数を習うときも、校庭を駆け回るときも、雨の日も風の日もこの大きな木が視界に入っているって、どんな感じだろう。 大人があれこれ想像するほど、子どもは木の存在を意識していないかもしれない。 小学校を卒業して、いろんな景色を見ていろんな人に出会って、長い年月が経ったある日、「そう言えばあそこに大きな木があったな」ってふと思い出したりするだろうか。 たとえ思い出さなくても、心に大きな木を持っているってすてきなことだと思う。 ケヤキの周りで子どもたちが咲かせていた、マリーゴールドとペチュニア。 これも近所にある滝。 滝つぼの水は澄んだエメラルドグリーン。水底の石の輪郭や色まではっきりわかる。 滝つぼに近づくと、涼しい風がさっと吹いて、体の中までひんやり洗われるような心持ちがする。 車でしょっちゅう通っていたのに、降りてゆっくり見物するのは初めてだった。 こんなにいい場所だったなんて! 夏の間にまた涼みに来よう。 近くの売店には、串に刺した玉こんにゃくや、鮎の塩焼きや、焼いたおだんごや、巨大なきゅうりの漬物が並んでいる。 今度はおなかをすかせてこなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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