本読みのひとりごと

高山なおみさんの本をかたわらに、台所にこもって、昼からひたすら料理をする。
セロリのあいだにタイムとパセリ、ローリエをはさみ、ブーケガルニを結ぶ。
牛肉とブーケガルニをたっぷり３時間（レシピではひと晩）、赤ワインにひたしておく。
そのあいだに野菜の下ごしらえ。大根とにんじんはていねいに面とりする。
ついでに買いおきの柚子をきざんで、今年の柚子ジャムを煮る。すっぱいもの好きの妹にひと瓶あげるつもりで、去年より砂糖をひとさじ減らして。
室温に戻しておいたクリームチーズで、いつものベイクドチーズケーキをこしらえる。
オーブンがケーキを焼いてくれているあいだに、お肉をとりだし玉ねぎと合わせていため、３０分煮こむ。このあたりで、えもいわれぬよいかおりが…
牛肉の鍋に野菜やトマトピューレやスパイスも加え、さらに２時間煮こむ。
このころには柚子ジャムが行儀よく瓶におさまり、ケーキが香ばしく焼きあがっている。
あとはコンロのそばで本でも読みながら、鍋のビーフシチューがおいしくなってくれるのを待つだけ。

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料理をつくっているあいだ、郁子ちゃんのソロ三部作（下の記事参照）をずっと聴いていた。
「波間にて」「ケモノと魔法」がすごく好き。
くり返し聴いていると、だんだん体が音楽になじんで、どの曲のときが心地いいかわかるようになる。
好きな曲のイントロがかかると、ほんのちょっと体温が上がる。
この世界に音楽があって、ホントによかったなあ。

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ちなみにチーズケーキにはろうそくを立て、ビーフシチューはひと晩ゆっくり寝かせて、くまの誕生日のごちそうになりました。
柚子ジャムをたっぷり入れた熱い紅茶が、この冬の楽しみになりそうです。