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カテゴリ:お散歩日記
週末はさくらのお祭り。 くま父さんと母さんもやってきて、4人で桜のトンネルをくぐりにゆく。 よく晴れて、まるで初夏のようにぽかぽかあたたかい、お花見日和のお手本みたいな一日。 いちばん後ろを歩いて、ぱしゃぱしゃ写真を撮りながら、そう言えば去年も4人でこのお祭りに来たのだったなあ、と思い出す。 コップに水が一滴ずつ満ちてゆくような、かけがえのない1年だったことだ。 たとえば来年、また4人でこのお祭りを見ることができたとしても、その花はもう今年と同じではない。 今年の桜は、一度きり。 さくらトンネルのずっと前のほうで、くまとくま父さんが立ち止まり、わたしとくま母さんが来るのを待っている。 最後に一度だけシャッターを切って、あわててくまのほうへ駆けていく。 空ばかり見てぼんやりして、気を抜くと風船みたいに飛んでいってしまいそうなわたしを、いつも地面に引きとめていてくれてありがとう、と思いながら、やわらかい春の土を踏んで走る。 お花見の後は名物の鳥そばをすすり、おいしいと評判のジェラート屋さんへ足をのばす。 どの味もおいしそうで迷ったけれど、さくらんぼとチーズの二色をコーンにのせてもらって、川辺で食べる。 みんなでいろんな味を交換して、「どれもはずれなくレベルが高い」という結論をみちびき出す。 芝生に足をのばしてアイスをなめている頭の上では、羽をひろげたつがいのとんびが「ピーヒョロヒョロ」と鳴きながら空を旋回している。 こんな陽気に空を飛べたら、どんなにかせいせいするだろう。 (と、すぐ遠くへ飛んでいこうとするのはわたしのわるい癖だ) それから、初めて行く温泉へ。(サウナがとても熱くて、足の裏が真っ赤になってしまった!) 仕上げに夕暮れの公園をうめつくす満開の桜をながめ、インターネットで調べておいた割烹料理屋さんに行く。 ヤリイカや穴子、のどくろにふきのとう。 春の味覚をたくさんいただいて、ふわふわいい気持ち。 ちなみにこれは、翌日のお昼に食べたハンバーグ。 ていねいに作られた味で、いつまでも食べていたい…と思うほどおいしかった。 こちらはデザート、かぼちゃのプリン。 くま母さんと父さんが帰った夜、布団に入って目をつぶったら、まぶたの裏に満開の桜の映像が、スライドショーみたいにどんどん浮かんできた。 あんまりたくさん桜を見たので、目の奥に焼きついてしまったらしい。 はらはらと散る、うすいピンクの花びらを眺めながら眠りにつく。 さて。明日から、またがんばろう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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