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テーマ:日々自然観察(9781)
カテゴリ:お散歩日記
入梅。雪国は、さくらんぼとバラの季節になりました。 ウォーキングやジョギングの途中、赤いつやつやの果実が大きな木にびっしりぶら下がっているのを見ると、思わず足をとめてうっとり見入ってしまう。 ひとつ採って口にふくんだら、どんなにみずみずしくておいしいでしょう! 指をくわえてよだれをたらしていると、センサーが反応したのか、さくらんぼ泥棒(人だけじゃなく、羽の生えた空からの襲撃者も!)をよけるための警笛音がビービー鳴り出した。あわてて退散。 通りすがりに楽しむのは、宝石みたいに美しい姿かたちだけにしておきましょう。 あとで直売所へ行って、くまの分も買ってこよう。 勤めていた会社の友達が、連れだって遊びにきてくれた。 退職から1年半以上も経つのに、こんなに遠くへ引っ越したわたしのことを覚えていて、大切な休暇の行き先に選んでくれる人がいる。 そのことが、とても嬉しかったのです。 おそばを食べて、ジェラートも食べて、樹齢千五百年の大きなけやきを見上げる。 一日遊んで友達を見送ったら、なんだか元気が出ている自分を発見した。 電話やメールも便利だけれど、やっぱり顔を見て、おいしいものを食べながら話すのがいちばん。 気持ちがひらけて、風通しがよくなった感じがする。 明日から、またがんばろうっと。 春先からすこしの間、自分に価値があるとかないとか、くよくよ考えがちな時期があった。 だけど最近、いくつかの実り多い会話やすばらしい本との出会いがあって、くよくよ虫と付き合う時間がもったいないぞよ、と心から思えるようになった。 それは無理やり前向きになろうとか、影の部分から目をそらして光だけを見ようというのとは少しちがう。 思考が現実を形づくる。ということをわたしは信じていて、それならば、過度の不安や取り越し苦労は、マイナスの出来事を引き寄せるだけだ。 最初からどーんと構えて、「わたしは幸運体質☆」と思い込んで、わくわくする未来を思いうかべて暮らすほうが楽しいし、じっさい、いろんなことがうまく回るんだよなー。 そうだ。 自転車をこいで、昨日つぼみだったあの花を見にゆこう。 じまんのお菓子を焼いて、あのひとにおすそ分けしよう。 とっておきの便箋を選んで、気にかかっていた手紙の返事をしたためよう。 目の前のことをひとつずつ、一生けんめい、できるだけ楽しいところを見つけながらやろう。 自分のことを忘れるくらいのめりこんだその一瞬の中に、「価値」も「幸せ」も含まれている。 そういう一瞬をたくさん積み重ねて、この世界で見たたくさんの美しい景色と一緒に、あの世へ旅立つときに持ってゆきたいなあ、と思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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