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カテゴリ:図書館日記
髪を切る。 およそ8年ぶりのボブ。 「のだめ」の上野樹里ちゃんの写真を持っていって、「これくらいにしてください」と言う。 伸ばしっぱなしの長い髪にざっくりはさみを入れて、美容師さんが「春ですねえ」と言った。 ちょきちょきしながら、「あの、もしかして、図書館にいますよね?」と美容師さん。 記憶の糸をたぐって、あっと思い当たる。 何日か前、小さい男の子と一緒に、「おさるのジョージ」を探しにきたお母さんじゃないの。 ジョージは人気だから、返ってきてもまたすぐ借りられていくんですよーなどという話題で盛り上がる。 きのうは小さな女の子が、逡巡のすえカウンターにやってきて、「銀河鉄道の夜はどこですか」と声をかけてくれた。 大好きな本を手わたせるのが嬉しくて、わたしは少し張り切りすぎたかもしれない。 子どもむけ一般むけ挿絵入り漫画版など、よりどりそろえて女の子の前にならべる。 女の子は少し首をかしげて、一番シンプルな、子どもむけの一冊をそっと指さした。 もっとさりげなく、自然に手助けができるようにならないと、「図書館のお姉さん」としては半人前。 図書館の本で最近気に入っているのは、これ。 子どもに人気のまちがいさがし絵本なんだけど、国内外の人気クリエイターさんたちが絵を描いていて、おしゃれな画集としても楽しめるのです。 本をとおして、町の人とつながってゆく。 これはたしかに、わたしがいつか夢みた景色。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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