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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2010.06.24
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カテゴリ:図書館日記
100617バラ 014.jpg

リニューアルオープンした隣町の図書館へ行く。
ここは青山か? と見まごうような、すばらしいぴかぴかの建物。
中庭をはさんで、向かいにすてきなオープンカフェまである。
書架にはまだまだゆとりがあり、蔵書がぎゅうづめで入りきらないわが図書館とは大ちがい。
すべての本にICタグがついていて、カウンターを通さずとも、専用の機械に本を乗せるだけで貸し出しができる。

広さとか、環境とか、うらやましい点はたくさんある。
でも。
わたしは、やっぱり、わたしの図書館が好きだ。
歴代の図書館員とお客さんたちが、時間をかけて積み重ねてきた、ちょっとごちゃごちゃした雰囲気や、くふうを凝らして飾りつけたファンシーな館内。
固くてなかなか閉まらない排煙窓や、人がたくさん歩いてすり減った階段。
そういうひとつひとつを愛しく思えることが、馴染むとか、慣れるってことなんだろう。



本日の読み聞かせ。
長新太さんの「チョコレートパン」。
表紙に描かれている茶色い丸は、「チョコレートの池」です。
世界じゅうで長新太さんにしか描けない、インパクトと勢いのあるふしぎな絵。

パンがとことこ歩いてきて…
チョコレートの池に入ったら、チョコレートパンの出来上がり!

…と、ここで終わればふつうのおいしそうな絵本ですが、ここからが長新太ワールドのはじまり。
ぞうがやってくる、車がやってくる、動物たちもぞろぞろやってきてチョコレートまみれに。

このあたりで、子どもたちの目はまんまる、チョコレートの池にくぎづけ。
3歳くらいの、絵本を読みなれた女の子が「これでおしまいでしょ?」と声を上げる。
ふふふ…
ここからが長さんの真骨頂なのよ、お嬢ちゃん。

最後の見ひらき、大さわぎに業を煮やしたチョコレートの池が、予想外の反撃(?)に出ます。
お嬢ちゃん、開いた口がぽかんとふさがらない。
お母さんたちも一瞬ぼうぜん。
男の子がひとり、大よろこびしてぱちぱちと手をたたいている。

絵本を読む前はいつも緊張するけれど、子どもたちの前に座ってページをひらくと、絵本がひとりでに子どもたちとお話をはじめるので、わたしは本のページをめくって、「黒いごにょごにょ」をちょっと説明する手助けをするだけ。
読み聞かせる…というよりは、絵本を通して一緒に遊んでいる、という感じ。

「チョコレートパン」はチョコレートを愛するすべての年齢のお子さんと、「チョコレートの池に飛び込みたいなあ」って思った大人のあなた(そう、あなたのことですよ!)におすすめします。





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Last updated  2010.06.24 18:08:42
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