バイク乗りの先輩が、バイクのグループラインでいいところに行ってきたと報告を上げていた。
ただ、道は険しく細く、オフロード車か軽4の4駆じゃないと行けないとも書いていた。オフ車は持っていないし、軽4も持っていない。細い道ならカブかスクーターなら行けるのでは?と思い立ち、午後の仕事も終えた2時半過ぎ、長男はスクーター、自分はカブ90で行ってみることにした。カブは先日の走りで、シート後ろに座ると、キャリアの立ち上がりに尻が当たって痛くなったので、ちょうどスーパーで980円で安売りしていたハニカム状のジェルクッションを買っていたのを、シートに縛り付け、走り出した。
シート高が少し高くなり、ハンドルがもう少し上がれば楽だがな、と思いつつ、それでもクッションは相当よくなり、事前にストリートビューで覚えたルートで、一般道を快走。最後の数キロから山道に入り、これが細く、荒れた急坂となり、枯れ枝、ゴロ石、コケは当たり前、道の端は泥か崖か、運転誤れば誰も見つけてくれそうもない。一山超えた集落からいよいよ舗装もされていないガレ場道。もう、カブで行く道ではない。スクーターなんかは論外な道。それでも来てしまったので、前に進む。
上り下り入り混じる最後の急坂の下り。これは降りたら帰りに上がれないかも?と、そこにバイクを止めた。
そこから歩いて300メートルほどで、目的地に到着。
全国随一最高之磐境らしい。大きな岩のゴロゴロがご神体ということのようだ。備中一古い創建ともあり、1650年前、古代の人がこの山に岩を組んだりして、神社の始まりを作ったということか?。
こんな非力で、ガレ場を走るにふさわしくないバイクで、よくも到達できたものだ。バイク留めて、最後の数百メートルを歩いて帰る途中、後ろでガサガサ音がした。鳥か兎か猪か?。こけず、崖にも落ちず、猪にも襲われず、バイクも壊れず、よくも無事に帰ることが出来たものだ。2台揃って崖にでも落ちていたら、今頃捜索願が出されていたことだろう?。往復50キロほどの冒険は、無事終了した。