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カテゴリ:鬱
先週はぎりぎりの状態で踏ん張っているという感じの夫。辛そうだ。火曜日の朝出かける準備をしていると、「仕事に行きたくない」と言う。どうしても起きられないという雰囲気ではない。表情も悪くない。「何か、行きたくない理由が有るの?」と聞くと「特にはない、強いて言えば雨が降っていることかな」と言う返事。行きたくない時に無理に行っても良いことは余りないことが経験上分かっているので休むことになった。会社への理由は「頭痛」という事にするらしい。(うつ病の症状としての仕事に行きたくない気分という本当の理由が言える社会になると良いのだけれど・・・) そうして夫は会社を休んだ。以前鬱が酷い時のような雰囲気はなかったので大丈夫だとは思うがやはり気になる。昼過ぎくらいにメールで様子を聞こうと思い携帯を操作し始めた。「大丈夫?」と文字を打ち込んだ手が止まった。大丈夫と聞かれても困るんだろうな。 主治医に鬱の人は具合を聞かれることが苦手だと聞いたことが有る。自分でも調子が悪いところに他人からも聞かれると更に落ち込んでしまうのかもしれない。分かってはいるが傍で見ている人間は心配なので問いかけてしまう。問いかけてもどうなるものでもないが、SOSが発せられれば、仕事を切り上げて家に帰ることもできる、としても助けてはあげられないのだが。 結局メールは送信しなかった。幸い落ち続けることはなく水曜日からは仕事に行けるようになった。普通だったら何気なく使う大丈夫ということばだが鬱の患者の家族にとっては簡単には使えない。同じように飲み込んでしまう言葉が有る。本当は気軽になんでも話せると良いのだけれど・・・。 窓辺のココとはな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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