日本全域のカバーは困難 法的枠組み整備も課題 2月11日16時55分 (共同通信)
政府は2007年からミサイル防衛(MD)システムを配備する。総額1兆円以上の巨費を投ずるシステムだが、信頼性には疑問符も付けられ、国民の安全確保にどれだけ役立つかは未知数だ。
◇二段階方式
日本が導入を決めたMDは、イージス艦に搭載した海上配備型迎撃ミサイル(SM3)で弾道ミサイルを迎撃、撃ち漏らした場合、地上の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)で撃墜する二段階方式。
イージス艦搭載のレーダーや地上に配備したレーダーで弾道ミサイル発射をキャッチし、発射角度や速度から着弾地点を予測。データ分析後に防衛庁に瞬時に送信し、指示を受け迎撃ミサイルを発射する仕組みだ。
政府は北朝鮮の「ノドン」、「テポドン」発射を機に、1999年度から海上配備型MD部品の日米共同技術研究を開始。近く開発・生産段階への移行を表明する見通しだ。
■まぁ確かに私はMDシステムなど
「壮大なハッタリ打ち上げ花火」と思っていますからね。
「核保有」という選択肢をはなっから除外するツケは一兆円という巨額負担でのしかかってくる訳ですな。
「核兵器製造」初めて言明=6カ国協議参加は無期限中断-米の姿勢に反発・北朝鮮 2月10日19時2分 (時事通信)
【ソウル10日時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省スポークスマンは10日、声明を発表し「われわれは、ブッシュ米政権の増大する対朝鮮孤立圧殺政策に対抗して、自衛のための核兵器を製造した」として、初めて直接的な表現で核保有に言及した。さらに、核問題を話し合う6カ国協議について「十分な条件と雰囲気がつくりだされたと認められるまで、やむを得ず参加を無期限に中断する」と、現段階では協議に応じない姿勢を表明した。朝鮮通信(東京)が伝えた。
■で、北朝鮮声明の骨子ですが
・米国は対北朝鮮敵視政策に執着しており、会談する名分さえない。
・「拉致問題」にいいがかりをつける日本との会談も困難。
・六カ国協議への参加を無期限に中断する。
・わが方は自衛のために核兵器をつくった。核兵器庫を増やす。
・対話と協議を通じて核問題の解決を図る原則的立場は変わらない。
とまぁ、米帝様に挑戦状をたたきつけ中国の顔に泥を塗る訳の分からん事を言い出しました。
まぁしかし関係国は韓国も含め
「またかよ・・・('A`)マンドクセ」と言う反応ばっかりですねw
産経によれば北韓は米帝様の対イラク外交の後遺症を研究してきそうでその結果
>「北朝鮮は米国が北朝鮮を第二のイラクにはできないと確信した。つまり、米国には対北武力行使は不可能で、周辺国の日本、韓国、中国が何より北朝鮮の混乱を望まないことを熟知している」(
北朝鮮「核兵器を保有」 公式に宣言増産も 「6カ国」は無期限中断(産経新聞))
という分析に至ったそうです。
で、米帝様が世界一の武力を背景にした強気に出られないという分析の元、今回核保有カードを切って念願の米朝二国間交渉を開こうという魂胆な訳ですね。
しかし・・・
NATO国防相会議 イラク軍支援を強化 アフガン増派も合意 2月11日2時51分 (産経新聞)
【ニース(仏南部)=山口昌子】北大西洋条約機構(NATO)非公式国防相会議は十日、仏南部ニースで二日間の討議を終え、イラク軍訓練やアフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)、コソボ平和維持部隊(KFOR)への支援を強化することを合意して閉幕した。同日夕には、ロシアのイワノフ国防相を交えて、NATOとロシアの関係強化について協議した。フランスでNATOの会議が開かれたのは、同国が軍事機構を脱退した一九六六年以来初めてとなった。
会議は九日夜のワーキング・ディナーから開始。デホープスヘッフェル事務総長をはじめ、ホスト国フランスのアリヨマリ国防相、ラムズフェルド米国防長官らに、初参加のルーマニア、スロベニア、リトアニアなども加え、加盟二十六カ国の国防相が厳戒態勢の中で勢ぞろいした。
事務総長は会議後の会見で、イラク軍訓練、ISAFの「西方延長」、KFORの増強で合意したことを明らかにした。イラク軍の訓練では「イラク国内」での訓練実施に仏独などが反対しているが、ドイツはすでにアラブ首長国連邦で昨夏、訓練を実施、フランスもカタールで千五百人の訓練を行う予定だ。
また、昨春の政権交代でイラクから軍を撤退させたスペインのマルティネス国防相は九日夜、スペイン国内で地雷撤去の訓練やイラク警官の訓練を実施する意向を表明。ベルギーも同国内で訓練を行う意向を示した。
NATOは昨年六月の首脳会議での決定に基づき、イラク国内に約百人の将校を派遣し、イラク軍の訓練に当たっているが、「年間千人」の訓練を目標に増員を目指している。
二〇〇三年八月以来、約八千五百人をカブールに派遣しているISAFに関しては、ヘラートなどアフガニスタン西部に九百人を派遣することで合意した。
うち五百人はこれまで同部隊に参加していなかったスペイン、イタリア、リトアニアが派遣し、残り四百人はカブール駐留の要員から派遣する。コソボも政治的プロセス達成のために強化する。
一方、アリヨマリ国防相は十日の会議冒頭で、「NATOはわが家に帰ってきた」と述べ、一九四九年の発足当時、本部がパリだったことを強調し、「フランスの派兵数は(米国に次いで)二位」と述べ、ISAFとKFORでフランス人将軍が指揮を執っていることなどに触れ、フランスの貢献度を強調した。
■と、イラク戦争に関しては分裂したNATOもここにきて再結集、イラクへの関与を深めています。
そして米軍も・・・
<イラク米軍>選挙前の規模に縮小へ 13万8000人に 2月10日10時49分 (毎日新聞)
米中東軍のスミス副司令官は9日、米国防総省で会見し、先月30日のイラク移行国民議会選挙のための治安維持で15万人体制に増強した駐留米軍の規模に関し、予定通り3月前後に選挙前の水準の約13万8000人に戻すとの見通しを示した。武装勢力の攻撃は選挙前の水準に低下、規模縮小に問題はないとの姿勢を示した。
■と、選挙用に増強した兵力を戻すだけかもしれませんがイラク駐留兵力を縮小しようとしています。
まぁ、NATO等によりイラク側の治安部隊の教育が進めば更に兵力が削減され、北韓の立場はマズくなると。
無論、この背景には米軍とイラク軍・治安部隊の徹底した掃討作戦のお陰で武装勢力が弱体化しているのもありますが、一番大きい要因はイラク軍・治安部隊の増強にある訳ですね。
そう言えば今月の「軍事研究」にファッルージャ掃討作戦の概要が掲載されていましたね。
一昨日はお金がなくて買えませんでしたwが今度見つけたら是非買おうと思います。
で、付け加えればイラクでの選挙は概ね成功したと言ってもいい訳です。
そう考えれば「米帝が我々を第二のイラクにはできないと確信した」という北韓の認識が米国や関係国に通用するかどうかは
個人的に甚だしく疑問です。
おっと、この問題に関して
実はやればできる子だったと言うニュースをできるだけw
「平和の願い踏みにじる」 広島市長が北朝鮮に抗議文 2月11日12時1分 (共同通信)
北朝鮮が核兵器保有を宣言したことについて、広島市の秋葉忠利市長は11日、「平和を希求する多くの人々の願いを踏みにじる暴挙であり、強い憤りを覚える」との抗議文を金正日総書記あてに送った。
抗議文で秋葉市長は、北朝鮮の行動が「取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがある」と指摘。「核兵器が人類に何をもたらすかに十分思いを致し、核兵器を即刻廃棄するべきだ」と訴えた。
また秋葉市長は、6カ国協議を再開して国際社会との対話を進めるよう求め、「核抑止力に頼らない外交努力を」と呼び掛けた。
■この一言で十分ですね。
「なんだ、秋葉さんもやれば出来る子だったんじゃないですか。」(JSF.さん)
詳しくはこちらのブログをどうぞ。
「
広島市長、核保有宣言の北朝鮮に抗議文」(JSF.さん)
サマワ郊外の市で爆発=オランダ軍撤収予定地域 2月11日19時1分 (時事通信)
【サマワ11日時事】陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワ郊外のルメイサ市で10日午後8時ごろ(日本時間11日午前2時ごろ)爆発音が確認された。オランダ軍が同市内中心部で爆発の痕跡を確認した。同軍とイラク警察が原因を調べている。
ルメイサ市にはオランダ軍宿営地があるが、3月中旬の同軍撤収に伴い、宿営地はイラク側に返還される。地元市民の間では、宿営地返還後に治安が悪化するのではないかと懸念する声も出ている。
■恐らくは蘭軍撤退の過渡期に乗じた犯行と見ても良さそうです。
撤退する蘭軍と同数をイラク側が配備できるとは思えませんから一時的に治安は多少悪化するでしょう。
しかしまぁ、それもイラク側治安部隊の配備が進めば収まるのではないでしょうか。