米国務長官、牛肉輸入早期再開を要請 首相、時期明言せず 3月20日2時54分 (産経新聞)
対北緊密連携では一致
小泉純一郎首相は十九日午後、東京・麻布台の外務省飯倉公館でライス米国務長官と会談した。ライス長官が米国産牛肉を早期に輸入再開するよう要請したのに対し、首相は再開時期の明言はせず、決着は先送りされた。
会談では、ライス長官が米国産牛肉の輸入再開問題について「緊急に解決すべき問題だ。一九八〇年代の貿易摩擦の雰囲気に逆戻りしないように努力すべきだ」と述べ、早急な対応を求めた。これに対して、首相は「食の安全の視点からしっかりと国内手続きを踏んで進めていく必要がある」と指摘。食品安全委員会の審議を踏まえて判断する考えを強調する一方、日米関係の阻害要因とならないように対処する考えも示した。
対北朝鮮政策では、首相が昨年六月から中断している北朝鮮の核開発問題を話し合う六カ国協議について「早期に再開したいと考えている。緊密に連携したい」と述べ、ライス長官も同調した。
首相は会談後、東京・東五反田の公邸前で記者団に対し、「(米国産牛肉の輸入再開問題で)日米関係を悪くしたくない。国内産業を保護するために故意に遅らせているわけではない。手続きを理解してもらい、早期に貿易再開できる環境をつくっていこうということを話した」と述べた。
これに先立って町村信孝外相とライス長官が会談し、さきの日米安全保障協議委員会(2プラス2)で合意した「共通戦略目標」に基づいて具体的な再編案の協議を加速することで一致した。
日本人拉致事件では、町村外相が、北朝鮮に対する経済制裁を求める声が日本国内で高まっていると指摘。ライス長官は日本の立場を支持する考えを示した。また、町村外相が日本の常任理事国入りを含む国連改革の必要性を訴えたのに対して、ライス長官は日本の常任理事国入りを支持する考えを示した。
大野功統防衛庁長官も十九日午後、ライス長官と会談。大野長官は在日米軍基地再編問題に絡み、米軍横田基地などを念頭に、「在日米軍基地と自衛隊基地の共同使用を検討してほしい」と要請した。これに対し、ライス長官は「同盟の近代化を進め、人々の支持を得られるようなことも考えたい」と負担軽減に一定の配慮をする意向を示唆。その一方、「ドイツから米軍が撤退した際、地域経済に影響が及ぶとの声があった」と述べ、基地返還に伴い、基地用地を提供する地主の収入減など地元経済に影響が出る可能性を指摘した。
◇
■外相との会談要旨
町村外相 食品安全委員会のプロセスが政治や海外からの圧力で曲げられたり、科学的知見が犠牲になれば、早期解決や再開後の米国産牛肉消費にも悪影響を与える。期限を設けたり、具体的時期は明示できないが、早期解決に取り組む。
ライス長官 米国では昨年十月に解決したと考えていた。米国産は国際基準を満たし安全だ。一九八〇年代にあった貿易問題は影を潜めていたが、制裁論が出てきた。時期を明示できないにしても早急な進展が不可欠だ。時間がかかればかかるほど大きな問題になる。日米関係に悪影響をもたらしつつある。
外相 国内産業保護を考えているわけではない。食品安全委は独立した存在で担当閣僚でも介入できない。最近会合の開催頻度は高まっている。日本産牛肉の米国輸出も認められていない。
長官 それは残念だが、この問題は結果が出ることが重要だ。
■ライスだけに牛をのせれば牛(PAMPAMPAM
さて、私はあんまり詳しいことはよく分かりませんが、今日の「そこまで言って委員会」を見ていると日本の牛を全頭検査するのにかかる費用は35億円で牛肉1g当たり約1円で済むんだそうな。
例えば20ヶ月以下の牛は現在の検査を行ってもBSEの検出はできないから全頭検査は非科学的であっても我が国の消費者が全頭検査をすることによって納得するんならするべきだと思います。
将来的に検出技術が向上して20ヶ月以下の牛でも検出できるようになればより安全性が高まるわけですしね。
例え非科学的であっても国民が納得する方法を選択することが
「食の安全性」というものだと思ううんですけどね~。
しかし
>日本産牛肉の米国輸出も認められていない。
ってどういう事なんですかね?
おまえんとこの牛肉は買わないけれどうちの牛肉は買えって事ですか?
で、私は根本的に牛肉嫌いで魚大好きなんでこの輸入再開に関してはどっちでもいいですw
吉野家の牛丼も食べないしw
結局は、日本の消費者がどう思うかでしょうね。
米国産牛肉の輸入を再開しても、米国産が安全と思う人は買うだろうし安全と思わない人は少々高くても全頭検査する国産牛肉を買うでしょう。
ただそれだけのことではないでしょうかねぇ。