テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:「バカの壁」シリーズ
~戦争をしない専守防衛とは~ 第一部より続いてくるわけですが、先程の書き込みを詳細に見ていきましょう。 >>憲法には侵略戦争を放棄すると書いてあるだけで自衛の為の戦争は放棄していません。 > >はあ? それはどこの国の憲法ですか? わが国の憲法には「国権の発動たる戦争(中略)永久にこれを放棄する」と書いてあります。「国の交戦権は、これを認めない」とも書いてあります。だから、わが国は戦争をしないんです。 ・・・はい、ここはテストに出ますよw >(日本国憲法は)自衛の為の戦争は放棄していません。 と言う私の記述に対して >それはどこの国の憲法ですか? と日本国憲法では自衛権すらも放棄していると明言しました。 で、まだまだ論理は破綻していきます。 >自衛隊の目的は「専守防衛」です。戦争はしません。軍備を認めないわが国憲法は、しかし、自衛権を否定するものではないので、万が一、降りかかってくる火の粉があれば、これを振り払って国民の生命と国土を守る。これが自衛隊の使命です。 >なにしろ、わが国憲法は、武力行使を認めませんから、相手が武力に訴える前に話し合いで全部解決しなさいと、これがわが国憲法が国家に課した義務です。これには誰も文句は言えないでしょう。逆に言えば、武力がないと国を守れないなどと言う者は、わが国においては政治家失格だということです。 ・・・?(・_。)?(。_・)? >自衛隊の目的は「専守防衛」です。戦争はしません。 ・・・(゚Д゚ )ハァ? そもそも「専守防衛」とは軍事用語ではなく日本固有の政治的造語であり、最初に使われ出したのはいつかというのはハッキリしません。 しかし、昭和30年の防衛庁長官国会答弁で使われていることから少なくとも昭和30年には言葉として出来上がっていたと思われます。 国会答弁以外で防衛庁が公式に「専守防衛」という語を使ったのは、所謂「中曽根白書」と呼ばれる昭和45年に発行された最初の防衛白書で「わが国の防衛は、専守防衛を本旨とする」と書かれているのが最初のようです。 (第156回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第8号(平成15年5月12日(月曜日))・最後部より) で、「専守防衛」の言葉としての意味を防衛庁は >専守防衛とは、相手から武力攻撃を受けたときに初めて防衛力を行使し、その態様も自衛のための必要最小限にとどめ、また、保持する防衛力も自衛のための必要最小限のものに限るなど憲法の精神にのっとった受動的な防衛戦略の姿勢をいいます。 (防衛政策の基本・防衛庁) と説明しています。 至極簡単に言い換えると「本土決戦型防衛戦争」でしょうかね。 決して「戦争をしない」と言うことではなく「売られた喧嘩は買う(防衛戦争はする)が、自ら喧嘩は売らない(侵略戦争はしない)」と言う政治的姿勢なんですね。 繰り返しますが、こちらからは攻め入ることはないが攻めてきた場合は本土や本土近海で敵を迎え撃つと言うことは迎え撃つ段階で戦争が起きてしまいますので「戦争をしない専守防衛」というのは論理的にありえません。 この場合の「防衛(自衛)戦争」は憲法以前に国家が自然権的に保有しているとされる「自衛権」に基づくものですから、彼は憲法9条がどうのこうのという前に彼は「専守防衛」の意味でも調べて出直してくるべきでしょう。 さて、いよいよ彼の言説も混迷の度を増してきます。 >軍備を認めないわが国憲法は、しかし、自衛権を否定するものではないので、万が一、降りかかってくる火の粉があれば、これを振り払って国民の生命と国土を守る。これが自衛隊の使命です。 おやおやおや? >軍備を認めないわが国憲法は、しかし、自衛権を否定するものではない ここでは「日本国憲法は軍備を認めていないが自衛権は認めている」と書いています。 私の >(日本国憲法は)自衛の為の戦争は放棄していません。 と言う主張に対して >それはどこの国の憲法ですか? と日本国憲法では自衛権すらも放棄していると明言したはずではないのですか? 「自衛権を否定しない」というのは「(侵略戦争は放棄していても)自衛のための戦争は放棄していない」と言うのと同意義です。 しかも >万が一、降りかかってくる火の粉があれば、これを振り払って国民の生命と国土を守る。 と言いますが、つい数行前に彼は >自衛隊の目的は「専守防衛」です。戦争はしません。 と書いたはずです。 当たり前ながら、「自衛隊が戦争はしない」なら「降りかかってくる火の粉があれば、これを振り払って国民の生命と国土を守る」事はできません。 降りかかってくる火の粉があれば、これを振り払って国民の生命と国土を守る=戦争だからですね。 >なにしろ、わが国憲法は、武力行使を認めませんから、相手が武力に訴える前に話し合いで全部解決しなさいと、これがわが国憲法が国家に課した義務です。これには誰も文句は言えないでしょう。逆に言えば、武力がないと国を守れないなどと言う者は、わが国においては政治家失格だということです。 もうなんつーか無茶苦茶の様相を呈してきたわけですが「相手が武力に訴える前に話し合いで全部解決しなさい」などという荒唐無稽な要求を憲法からひねりだしたわけですが、常識的に考えればそんなことは不可能ですね。 何せ「自由意思を持つ相手の意思・意図は相手にしか分からない」という基本的なことを失念しています。 じゃあ例えば北朝鮮が「カネよこせ!さもないと戦争するぞ!」なんて言い出したらどうするんでしょうね? >逆に言えば、武力がないと国を守れないなどと言う者は、わが国においては政治家失格だということです。 かつて有史以来の人類の歴史を見ていると「武力がないと国が守れない」と言うのは普遍的真理だと思いますね。 あの「軍隊をもっていないコスタリカ」ですら「隣国の軍隊を凌ぐ警備隊」を持っているという事実の前にも「武力がないと国を守れないなどと言う者は、わが国においては政治家失格」と言うのは単なる言い掛かりにすぎないと言うことですね。 まぁぶっちゃけて言えばそもそも話し合いで戦争が回避できるなら苦労しません。 >>憲法9条が放棄しているのは「侵略戦争」であって「国際貢献」ではありません。 >憲法9条と「国際貢献」は何の関係もありません。 >>侵略戦争と国際貢献を一緒にするのは、ものを知らない人の発想ですね。 >話を一緒にしたのは、あんたじゃないの? おやおやおや。 私が一言も国際貢献についてコメントしていないのに >カンボジアやイラクに自衛隊を派遣するのにも、国会で法律を作らないと派遣できなかった。これは憲法が機能している証拠ですね。 と言ったのは誰でしょうね? その前の書き込みで、私が国際貢献についてコメントしたことはありません。 突然言い出したのは貴方です。 参考リンク ・日本国憲法(法庫) ・憲法と自衛権(防衛庁) ・■■■「専守防衛」(1)■■■(平成15年7月9日)(関肇の虎ノ門戦略研究所) ・■■■「専守防衛」(2)■■■(平成15年7月16)(同上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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