【劣化ぼたん】 第65回「バカの壁・再」53(その1) 【劣化ウラン】
第65回「バカの壁・再」53(その1)~ぼたんと原発と興善と~さて、メルマガからのコピペしか能のない“劣化ぼたん”が何か言っていますね。今回は無駄に長いので分割してお届けします。イラク戦争と劣化ウラン 2005/06/20 02:43:00 AM (ぼたんの花)興善さんの日記は、時々読ませていただいてますが、相変わらず反論ばかりの書き込みが多いですね。全てに反論というのは、どうなんでしょうか?興善さんの6/17の日記の中に>核の時代です。核兵器は拡散していき、日本においては原子炉が増え続けています。そのような現状にあって軍備拡張は全く無意味です。とありますが、これは何方も反論できないと思います。歴史認識や憲法改憲論には、賛否両論、あるでしょうがこの原発に対しての意見は、興善さんに誰も反論できないでしょう。原発の炉の内部には広島型原爆の一万発分くらいのの放射性物質を蓄えているからです。(後略)■いやはや、相変わらず言語不明瞭意味不明ですね。これも希有の才能と言うべきなのか迷います…。>興善さんの日記は、時々読ませていただいてますが、相変わらず反論ばかりの>書き込みが多いですね。>全てに反論というのは、どうなんでしょうか?そりゃ論理の根幹が間違っていて、それを指摘されているにもかかわらず一向に改めないから「全てにおいて反論される」と言う稀有の能力を持つんです。>興善さんの6/17の日記の中に>>核の時代です。核兵器は拡散していき、日本においては原子炉が増え続けています。そのような現状にあって軍備拡張は全く無意味です。>>とありますが、これは何方も反論できないと思います。はぁ?こことかあそことかそことかこっちでも見事に反論されていますね。ああ、お得意の都合の悪いものは見えない聞こえないですか。寝言は寝てから(ry余計な言葉を省いて端的にまとめると「核戦争の時代に通常戦力など無意味」と言う事になりますが、冷戦華やかなりし頃ならそういう主張も説得力を持っていたかもしれませんが、冷戦が終結した段階で権威ある軍事学者や軍事評論家にそのような主張をしている人はいませんね。>歴史認識や憲法改憲論には、賛否両論、あるでしょうが>この原発に対しての意見は、興善さんに誰も反論できないでしょう。>原発の炉の内部には広島型原爆の一万発分くらいのの放射性物質を蓄えているからです。(原文ママ)この三行に彼女の作文能力が集約されていると言っても過言ではないと思いますが、まず2行目と3行目の繋がりが皆無ですね。いつも国語的に何かの足りない彼女の文章を補足してみるとこうなります。>この「日本においては原子炉が増え続けています。という」原発に対しての意見は、興善さんに誰も反論できないでしょう。>「なぜなら」原発の炉の内部には広島型原爆の一万発分くらいのの放射性物質を蓄えているからです。(原文ママ・鉤括弧内某S氏補足)…補足してもなお意味不明ですねwなぜここまで文章の繋がりが皆無なのかといえば当然彼女の文章製作能力の低さもありますが、元ブラック無頭こと核テロリストの興善氏は「日本においては原子炉が増え続けています。」としか言っていないからですね。これは彼の原発に対する意見ではなく彼の認識する事実の表明であって、彼女が「興善さんに誰も反論できない」とする理由としている「原発の炉の内部には広島型原爆の一万発分くらいのの放射性物質を蓄えているから」と言うことを興善氏自身が一言も言っていないからです。本人が一言も言及していないことを理由にして「誰も反論できないだろう」って言ってないんだから反論できなくて当然ですね。で、>原発の炉の内部には広島型原爆の一万発分くらいのの放射性物質を蓄えているからです。これも調べれば分かりますがほぼ嘘ですね。詳しく書くといくら字数が合っても足りませんので、語弊があるかも知れませんがものすごく簡単に書きます。まず天然に存在するウラン(元素記号U)には大きく分けて二種類あります。「燃えるウラン」である「ウラン235(U-235)」と「燃えないウラン」である「ウラン238(U-238)」です。地中に埋まっている天然ウランは0.7%のU-235と99.3%のU-238で構成されています。つまり天然ウランに含まれる燃えるウランであるU-235の量はごく僅かなんですね。で、字数は足りないと言いつつ話は逸れますが日本で最初の商業用原発は東海原発の「黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉(GCR)」-通称コールダーホール型炉-ですが、これは天然ウランをそのまま燃料にして原子炉で燃やして発電します。元々イギリスで実用商業炉として初めて開発されたのがこのタイプの原子炉であった為で、フランスでも最初に導入した原発はこのタイプでした。この炉の欠点と利点は利点・天然ウランが燃料なので、ウラン濃縮プラントを必要としない。・原子炉建設に必要な資材が比較的容易に手にはいる。・炉の構造上安全性が高い。欠点・構造上の問題で炉の出力に比べて設備が大がかりになる。です。この欠点は商業的に見て結構致命的にも思えますが、原子炉開発の初期段階ではまだウラン濃縮技術の未熟であった為に開発国のイギリスで計26基、フランスで8基、イタリア・スペイン・日本で各1基が建設されています。しかしウラン濃縮技術の発達と共に「経済性」という欠点の方がクローズアップされてきます。当然「商業用原子炉」ですから同じ施設の大きさであれば出力が大きい方がいい訳ですね。と言うことで、概ね70年代以降は共産圏以外では後述する沸騰水や加圧水型の「軽水炉」が主流となります。閑話休題日本で現在稼動している商業用の原発は52基あります。これらは全て「軽水炉」と呼ばれる原発で、唯一「ガス冷却炉(GCR)」であった東海村の東海原発は1998年3月で廃止になりましたので、現状において稼動中・建設中・建設計画中の原子炉は全て軽水炉型-正確に言うと稼動中の沸騰水型軽水炉(BWR)29基、加圧水型軽水炉(PWR)23基、建設中のBWR3基、建設計画中のBWR5基、PWR3基-です。で、この軽水炉型で燃料として使うのは「核燃料」や「濃縮ウラン」と呼ばれるウラン235を3~5%程度に濃縮したものを焼き固めてペレット状にして金属の棒に入れ「燃料棒」という形で使用します。原子力防災基礎用語集より一方原子爆弾ではウラン235を90~100%近くにまで濃縮したものを使いますし、広島型爆弾では約90%に濃縮された約60kgのU-235が使われたと言われています。さて、ここで「おや?」っと思った人がいれば鋭いです、広島型原爆の核は「ウラン235」ですね、核燃料も「ウラン235」を燃やして電気に代えています。核燃料Before→Afterを図にするとこうなるそうです。原子力のページ - 調べる - 核燃料サイクル - 核燃料サイクルよりご覧のように使用済燃料の主成分は燃えないウラン238が95%、燃え残ったウラン235が約1%、ウラン238から新しくできたプルトニウム239が約1%、燃えカスの核分裂生成物が約3%程度含まれています。例えば使用済み燃料としてこの約1%のウラン235をかき集めて広島型原爆約1万個分(一個60kg×1万個=60万kg=600t!)に相当させるには「原発の中には」ならともかく「原発の炉の内部には」という限定つきだと膨大な量が必要だというのは理解できますね。110万kw級の沸騰水型軽水炉原発の場合には炉内の燃料集合体の数は約760体、燃料棒にすると約50,000本、ペレットの重さは約140トンになるとのことです。(燃料の製造)と言うことは大まかに言って使用前燃料でウラン235は約4.2t、使用済み燃料だとウラン235とプルトニウム239が1.4tと言うことになります。と言うことでプロパガンダマシーンの彼女は巧妙に「放射性物質を蓄えている」と言う風に言い換えていますが、放射性物質と言うのであれば広島型原爆何個分という例えは不適当ですね。さすがはプロパガンダの女王と言ったところでしょうか。また核燃料には原爆の材料にするために不必要な燃えないウランやプルトニウム、燃えかす(核分裂生成物と言う劣化ウランなど)が一緒に混じった状態なので精製しなければいけません。とまぁ、極簡単に言っても濃縮度が全く違うので核燃料をそのままでは原爆の材料にはならないと言うことですね。その2へ続く