有馬記念
明日は『有馬記念』。競馬のG1レースもフィナーレをむかえる。 学生時代のわずかな期間だが、競馬をやっていた時期がある。記憶が前後しているかもしれぬが、当時の馬の名前をすこし書いておきたい。クラシック馬の黄金期といわれた時代だった。 キタノカチドキ テンポイント グリーングラス トウショウボーイ ハイセイコー… 古馬では、エリモジョージなんていう馬がいた。7歳で、秋の天皇賞を勝ったことがあったように思う。記憶違いかもしれない。ちなみに7歳といえば、人間なら爺さんなのだそうだ。 あげた馬名からわかるように、わたしは競馬について素人である。ミーハーにすぎない。たとえば、天馬と称されたトウショウボーイの勝ちっぷりに、胸のすくような思いだった。まあ、『巨人・大鵬・玉子焼き』の類だな。 やはり学生時代のことだ。アルバイト仲間の一人がわたしに、有り金をかき集めてこい、と言う。競輪で銀行レースがある、と断言するのである。銀行レースというのは、かならず当たるレースというほどの意味らしい。 まさか、と思いつつ、競輪場に同行した。ところが、かれの推した選手は、ほんとうにトップでゴールインしたのである。賭け率は、1,3倍くらいだったと思う。 メンバーと並びからみて、はずしようのないレースだと言う。このへんの感覚が、わたしには、まるでわからない。すなわち、わたしには博打の才能がないのである。 さて、明日のレース。 永六輔は、どんなレースでも「6-8」しか買わないそうだ。 某噺家のおさえた馬券はぜったいに当たるという。その師匠は、出走馬すべての単勝馬券を買ってしまう。 「6-6」で決まり、という人もある。 諸兄、諸姉の健闘を祈る。