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カテゴリ:フィリピンスタディツアーSTORY
息が詰まるような暑さと、左肩のケガと、ネコからの攻撃による痛みに、一人もがき苦しんでいたぶらび。
確か夜中2時くらいだったと思う。 「えっまだ2時なん・・・」 夜明けには、程遠い。 うちは、このホームステイ体験を無事乗り越えられるのか? そんな不安を抱くぶらびに、さらなる悲劇が襲う。 目の悪いぶらびは普段コンタクトなので、就寝時は外している。 その裸眼0.1弱のぶらびの視界に、何やらうごめく黒い物体が。 「何だ、あれは・・・・」 その黒い物体は、うちのスグ横の壁を天井に向けて登っていく。 別の黒い物体は、天井の電気の周りを悠々と旋回している。 ぶーーーーんと、不気味に黒い羽をはばたかせて・・・ そう、黒い物体の正体は、今まで見たこともないようなデカさのゴキさんだったのだ。 さすが南国育ち。日本のヤツの1.5倍はあるだろうか。。。 そんなバケゴキが、よく見りゃ何匹も家の中にいるではないか。 もしココが日本ならば、とっくに卒倒していた事だろう。 何せ、うちはゴキブリが大大大っ嫌い!!!!!なのだ!!!!! その時だった。 あってはならない事が起こった。 見るだけでも血の気が引く程に、忌み嫌っているゴキ野郎が、 事もあろうにうちの二の腕に乗っかり、しかも這いやがったのである。 「うがぁあぁあぁあぁ!!!!!」 心の中で悲鳴をあげながら、涙目になりながら、振り払う。 ひきつる顔。 腕に残るおぞましい感触。 暑いのにボツボツと立つ鳥肌。 上昇する心拍数。 持ってきた薄い毛布を、頭までごっぽり被って縮こまる。 人間、精神的に追い詰められると、カラダが凍り付いて動けなくなるという事を、この時初めて知ったのであった( ̄_ ̄;) 扇風機で毛布がハタハタなるだけで、体が「ビクッッ」となるぐらい、神経質になっていた。 またいつ壁のゴキに這われるかもわからない。 飛んでるゴキがいつ降ってくるかもわからない。 「怖い・・・帰りたい・・・もういやだ・・・(T_T)」 暑さ、左肩の痛み、足の痛み、巨ゴキ。 プラス、横の子供の足蹴り。 ・・・寝れるか。 この時まだ、夜中の3時頃であった。 未だ夜明けは遠く─── つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.17 01:36:34
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