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カテゴリ:娘たち
三女は先月心臓病の検査に行った子供病院で風邪菌をもらってきてしまい、鼻かぜをひいていた。風邪をひかせないように言われていたので、あわてて日本人ドクターの医療相談に電話をかけたが、赤ちゃんは6ヶ月になるまで母親の抗体があるから大丈夫と言われた。
しかし、しばらくして鼻水がひどくなり、痰が絡んだ咳をし始めたので、日系の病院に行き薬をもらってきた。ところがその夜から微熱が続き全然よくならない。もらった薬を飲みきっても鼻は止まらないし咳も頻繁に出始めた。電話相談の医師には検査してもらえる病院に行ってくださいと言われたので、子供病院に行こうと思ったのだが、土曜日のため検査ができないと言われ、検査をしてくれると言っていた日系の病院に行った。ところが、心臓病があるのと小さすぎるという理由で医師の診察のみで検査してもらえず、判断が難しいので結局子供病院に行ってくださいと言われた。すると、子供病院ではおばちゃんの先生がちょっと診察して「肺炎ね」と一言。一週間の入院を言い渡された。 肺炎に気をつけてくださいと言われていたので、風邪をひかせないように気をつけてきたし、早め早めに病院に行ったのだが、高熱も出ていないのに肺炎になってしまうなんて思いもしなかった。もっと早く子供病院に来ていたら入院するほどひどくならなかったのに、と言う。近いからと日系の病院に行っていたのだが(きれいだし)、三女だけは心臓病もあるので、今度からはすぐに子供病院に来るようにと言われてしまった。 その日はベッドが空いていないからといって点滴をしたあと家に帰され、次の朝入院の仕度をして病院に行った。特需問診部といってお金持ちや外国人を見るための建物がローカル病院の中にあるのだが、子供病院は結構古くて、出産した和平病院とは比べ物にならないくらい汚い。そこに一週間入院と言われちょっとブルーだった。でも病室は個室でバストイレ付の古い安ホテルといった感じ。想像したほど悪くはなかった。子供のベッドが壁際に置いてあって、付き添いの親のために部屋の真ん中にドンとセミダブルのベッドがある。ソファーや簡易ベッドに寝る自分を想像していたのでこれだけは本当にありがたかった。古いとはいっても、友達によると7年前は新しくてきれいだったらしい。上海の建物で築7年といえば日本の築20~30年くらいの古さになる。白い壁にはつぶされたままの蚊がいくつもくっついていた。 実は、入院した翌日から主人は日本に出張に行ってしまい、出産のときにお世話になったお友達にまたまた子供たちの面倒を見てもらった。日本に里帰りの直前で忙しい時に本当に申し訳なかったが、子供たちが寂しい思いをせずにお留守番できたのはやはり友達のおかげだ。次女はお友達がまた泊まりに来てくれたのでかなり嬉しかったらしい。主人は1泊で帰ると言っていたが、飛行機の予定が変えられず結局2泊して帰ってきた。二日目はアイさんに泊まってもらいなんとか乗り切った。 三女は暴れもせず結構おとなしく治療に専念してくれた。点滴用の針を刺すときと、毎回鼻にチューブを差込み鼻水を吸い取るときだけは泣き叫んだが、医者が聴診器をあてても、薬の霧を吸い込むときも、お薬を飲むときも、お尻に体温計を差し込まれてもごきげんだった。そのせいか回復も早く、入院して4日目には退院することができた。 帰ってきてからは咳も出ず、鼻水も鼻詰まりもなく、順調に体力も回復した。けれど困ったことがひとつ。私以外の人の抱っこを受け付けなくなってしまった。主人が抱っこしても、アイさんが抱っこしても、お姉ちゃんが抱っこしても泣き叫ぶ。点滴用の針を刺したときに「ンマ、ンマ~!」と初めて言葉をしゃべった(偶然?)。それ以来、他の人に抱っこされると涙を流しながら私を呼ぶ、「ンマ、ンマ~」と。寝てるとき意外はどこにも行けず、起きてるときは一日中抱っこという状態が退院してから今日まで1週間続いている。 そうだよね、辛い思いしたんだもんね。しばらくは筋力トレーニングのつもりで励むしかないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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